以前にチラシを作らせていただきましたデジタルイノベーション研究会が主催される、プレセミナーに参加してきました。
発起人は
会長 藤田 義嗣 (日本ソフト開発 株式会社 社長)
副会長 若林 浩文 (長浜バイオ大学 理事長)
名誉顧問 蔡 晃植 (長浜バイオ大学 学長)
中でも、名誉顧問である長浜バイオ大学 蔡 晃植 学長より、先端事例紹介やバイオ大学での取り組みを交えながら、AIやIoTが産業にもたらす可能性やビジョンについて語っていただいた内容が、とても勉強になりました。
この記事では、説明いただいた中でも個人的に印象に残った内容をピックアップしたいと思います。
AIが作ったドローンの模型
実は工業デザインもAIができる時代になっていました。
中でも取り上げたいのが「ドローン」
AIに今までの空力学で蓄積されたでーたはもちろん、飛行姿勢、剛性や飛行時の安定性など、あらゆるデータをもとにコンピューターとアルゴリズムを使って 形状を合成しAIで新しいデザインを 作り出す。というプロダクト。
膨大なデータの中から、計算し、導き出された形がこちら。
これにはちょっと驚きでしたね。
なんとAIが作り出したドローンのボディは「ムササビ」の骨盤に似ていたんです。
この他にも色々と驚く内容が盛り沢山でした。
火薬で両腕を無くした男性。
次はロボティクスの分門です。
火薬の事故で両腕を失っていた男性に2本のハイテク義手が装着されました。
この義手は失った両腕の神経を読み取って思い通りに動かすことのできるもので、男性は失われた両腕をサイボーグ化することで取り戻すことに成功。
映像で見ましたが、その精密な動きはもはや「義手」域を越えたものでした。
これからの未来
AIについて色々とお話していただいたのですが、なかでもゴールドマンサックス証券の話が個人的にとても印象的でした。
というのも実は先日、映画「マネー・ショート」を見たんですが、この映画は2008年にアメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズの倒産に端を発した世界規模の金融危機。を題材にした映画。
リーマンショックとは、改めて何だったのだろう?と思い見ていたのですが、この「証券」や「トレーダー」といったものにもAIの影響がでそうです。
この5年間で株取引の自動化は加速しており、ゴールドマン・サックスだけでなく、多くのウォール街の企業でも金融ビジネスの自動化が進められています。株取引だけでなく通貨取引などの分野でも自動化の方向に動きつつあるとのこと。
なお、シリコンバレーではAppleの音声アシスタント機能「Siri」の開発に携わった経験を持つババク・ホジャット氏が100%人工知能運用のヘッジファンドを人工知能ソフト開発会社のSentient Technologies」が立ち上げています。
ホジャット氏は「人間は株式市場において感情的すぎる」と考えており、機械的な判断で人間のプロトレーダーの優位に立てると考えているそうです。
Bloombergによると、AIを活用するヘッジファンドはほかにもいくつか誕生しており、ウォール街から人間のトレーダーがいなくなる日が近づきつつありそうです。
なくなる仕事
人工知能というジャンルでは本当に色々な推測がかわされています。
人工知能にいつの日か「人間」が飼いならされてしまうしまうのではないだろうか。というネガティブなイメージから、人工知能を効率的に使うことで今まで実現できなかった豊かな未来がまっている。というポジティブなイメージ。
AIがコモデティ化していくことで間違いなく、失われる職種はあると思います。
因みに、このリストは、The Future of Employment原文のP57から無くなるリスクが低い職業順にリスト化されているものを、日本語訳したものです。
10年後(あと5年後)になくなる仕事ランキング
自動化の可能性が高い 主な職業 | 無くなる確立 |
---|---|
保険の査定担当者 | 99% |
クレジットアナリスト | 98% |
不動産ブローカー | 97% |
レストランの料理人 | 96% |
造形、中子、鋳造機の 作業員(金属や樹脂) | 95% |
パラリーガル 弁護士助手 | 94% |
会計士、監査人 | 94% |
小売店の店員 | 92% |
工場作業員 | 92% |
臨床検査技師 | 90% |
タクシー運転手 お抱え運転手 | 89% |
テクニカルライター | 89% |
農業従事者 | 87% |
原子力技術者 | 85% |
電子機器技術者 | 81% |
既にスーパーのレジやガソリンスタンドのスタッフ削減などは進んでいるのが現状ですが、上記はそれ以外に「今後」自動化が進みむことにより、無くなる確立が高い職業です。
ロボットやAIに置き換わる職業が網羅されています。
情報を判断する能力は、既に人間を凌駕しています。
最近ではAlphaGoのようにDeepLeaningするので、今回のプレセミナーでもお話がありましたが、人間の処理速度ではとても追いつけません。すなわち生産性のことを考えるとミスなく、効率よく仕事をこなすAIに任せたほうが企業にとっては大きなメリットにしかならないことは、容易に想像がついてしまいます。
運転する職業は、そのほとんどが置き換わるのではないでしょうか。
自動運転の技術がかなり進歩しています。
テスラの工場で生産される車両に、人が運転するよりも安全性を大幅に向上することができる完全自動運転機能対応のハードウェアが搭載されています。ただし、完全自動運転機能の実現には各国・地域の認可が必要となります。
技術的には、人間が運転するより「安全」に目的地までたどり着けることが可能に成った自動運転者ですが日本はまだ法が整備されていません。
すぐにこういった「完全自動運転」の車が国道を走っている日がくるのはまだ、もう少しかかりそうです。
しかし以前BLOGにも書いてましたが、こういった車が浸透したら、乗車している「空き時間」でネットフリックスで映画みたり、読書したり、場合によっては仮眠をとっていても大丈夫な日がくるのでしょう。
とても参考になる内容の濃い時間でした。
研究会の資料ご請求希望の方
以前にも告知させていただきましたが、2018年度から本格的にデジタルイノベーション研究会がスタートします。
デジタルイノベーション研究会では、第四次産業革命による技術革新で自社のビジネスに イノベーションを起こしたい企業様を対象に、キーテクノロジーであるAI、Big Data、IoT、ロボティクスを テーマとしたセミナーや活用事例紹介を年6回開催予定されています。
お申込みは下記のチラシ裏面をダウンロードしていただき、各項目にご記入いただきFAXにてご連絡ください。
定員数も予め設けてありますので、気になる方はお早めに資料請求を。