WEBマーケティング業界で働く人であれば、頻繁に耳にする「 ペルソナ」という言葉ですが、この概念はWEBにかかわらず、小売業やサービス業にも多く当てはめて考えることができる考え方です。
「 ペルソナ」とは、商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのことです。
よく、混合されるものに「ターゲット」という概念があります。しかし、ペルソナとターゲットは「似て非なるもの」であります。
今日はそんな「ペルソナ」についてわかりやすく解説していきたいと思います。
ペルソナの重要性
マーケティングには、世代も性別も違う様々な人間が関わります。
また、個人が製品に対して考えているイメージや視点も全く同じとは限りません。つまり関係者の認識が共通でないままの状態でマーケティング活動を進めてしまうと、それぞれの思う人物像にバラツキが出てしまい、ターゲット像がボヤッと曖昧になってしまいます。
ターゲット像が上手く定まっていない状態では、効果的な マーケティング活動が難しくなります。また、関係者の幅広い意見を1つの製品に取り入れようとして、結果的に ユーザー ニーズを満たす製品ができ上がらない可能性も出てきます。
そこで必要なのが、人物像への理解を深めるために「 ペルソナ」を作成することです。具体的な ユーザー像を設定することで*関係者間の認識を統一することができ、自社がとるべき戦略が明確になります。
思い込みや先入観を反映しないこと
マーケティングを行う上でやってしまいがちなのが、思い込みや先入観でターゲット像を作ってしまうことです。
数字で表すことができない「定性的」な部分のあるベルソナ作成では、元々持っているイメージや希望をつい反映してしまいがちです。しかし、担当者のイメージを反映してしまっては、実際に購入する人物像とは大きなズレが生じてしまいます。
誰もが納得できるペルソナを作成するためにも、SNSや ブログ、インターネット上の 口コミなどからのデータを取り入れることはとても重要です。
また、インタビュー形式やオリエン形式で、 ユーザーから直接意見を聞くという方法もあります。
関係者全員にイメージしやすいように
いくら ペルソナを作成しても、作成者以外の関係者が同じイメージを持てなければ意味がありません。
ペルソナ作成の目的は、代表的な ユーザーの人物像を担当者間で共有することですので、イメージしやすい必要があります。
統一的な製品イメージを関係者間で常に共有するためにも、 ペルソナは誰でもイメージできる平均的な人物像であることが望ましいです。イメージしやすくする方法としては、写真を使って外見もしっかり考える方法があります。
作りっぱなしにしない
これもありがちなのですが、一度作ったペルソナは永久的ではありません。
ペルソナは実際に存在する人物像をリアルにイメージして作成していますので、当然ですが「ユーザーの環境」や「時代の流れ」も常に変化します。
作成したからといって、何年もそのカタチを維持するのではなく、変わっていくユーザーの動向に目を向け、定期的にブラッシュアップしていく必要があります。
まとめ
ユーザー ニーズが多様化している現代のマーケティングシーンにおいて成功に導くためには、やはりニーズを的確に把握できなければいけません。
代表的な顧客として ペルソナを設定し活用することで、背後にいる多くの顧客が求めるものを提供することができます。
ペルソナ設定は簡単なものではありませんが、 ユーザーニーズが複雑化・曖昧化している今、ぜひ活用したいものです。
みなさんも、この機会に自社の マーケティングを見直し、 ペルソナ設定を行ってみてはいかがでしょうか。