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コンテンツマーケティングの必要性

2020.12.15

本日は何年か前に一度ご説明したコンテンツマーケティングについて再度おさらいを含めてご紹介していきたいと思います。

コンテンツマーケティングという考え方は21世紀に入り注目され始めた、比較的新しい考え方です。
しかし、実は紀元前4200年頃からコンテンツマーケティングの考え方があったという説もあります。これは、紀元前420年頃に制作されたとされる「槍で熊から身を守る6つの方法」というタイトルがつけられた壁画が発見されたことにあります。

この壁画がコンテンツマーケティングとどういう関係があり、何の目的で描かれたのものか。今となってはこの壁画の本当の目的を知ることはできませんが、仮にこの壁画が槍職人が槍の販売促進のために槍の必要性を訴えるために書いたものだとしたら、コンテンツマーケティングの本質を表していると考えられます。このことから、紀元前4200年頃からコンテンツマーケティングの考え方があったという説が存在するのです。

また、現存している情報でいうと1895年(明治28年)にアメリカの農機具メーカーである「Deere & Company」の「John Deere」というブランドが発行した雑誌「The Furrow」が始まりと言われています。
内容は、農家への情報提供で12の言語に翻訳され、40カ国、150万の読者がいると言われています。

The Furrowは、自社の農機具を紹介するのではなく、新しい技術の紹介や成功する農家になるための方法などを掲載していました。

ポイントとして…

1. コンテンツの資産効果で広告宣伝費を抑えることができる

コンテンツマーケティングには従来型の広告にはない「蓄積効果」があり、一度発信したあとはそのコンテンツ自体の情報価値が失われないかぎり機能しつづけます。コ ンテンツを増やせば増やすほど顧客との接点が増え、費用対効果が改善していくのです。成果が出る時期やコスト削減率は業種や商材で異なりますが、取り組みを重ねるほどコスト効率が改善していくことは大きなメリットです。

2. 専門家として信頼される

2つめの重要なポイントは、コンテンツマーケティングを通じて、皆さんの会社が「専門家」として認識され、信用されるようになることです。顧客が興味を抱く情報を継続的に提供しつづけることで、「まじめな会社」「専門性のある会社」として認識されるのです。特に、ブランド力が弱い、認知度が低いなどの課題がある場合に、このメリットは重要になるはずです。

3. 顧客のロイヤルティを高められる

3つめのポイントは、顧客ロイヤルティ(忠誠心や愛着)を高められることです。顧客に役に立つ情報を出しつづけると、「こんなに役立つ情報を惜しげもなく提供してくれるなんて、いい会社に違いない」という印象を与え、顧客のロイヤルティが高まっていくのです。ロイヤルティはビジネスにさまざまなメリットをもたらします。たとえば、他社との比較検討がされにくい、価格競争に巻き込まれにくい、継続発注をもらいやすいなどです。

4. 情報を自然な形で拡散できる

4つめは、情報を自然な形で拡散できることです。検索エンジンやソーシャルメディアを通じて、コンテンツを探している人が自然に皆さんの情報を見つけ出してくれるようになります。さらにコンテンツを読んでおもしろいと思った人は、メールやTwitter、Facebookなどで知人や友人に紹介してくれるので、口コミも働くようになります。広告に頼らなくても、自然と情報を拡散していけるのは、コンテンツマーケティングの大きなメリットです。

5. 幅広い地域を対象にできる

5つ目は、幅広い地域をターゲットにビジネスを展開できることです。コンテンツマーケティングで、宮崎の企業が東京の一流企業と取引をしたり、東京の会社が地方のメーカーと取引をする例が出ています。また、これまで海外進出は非常にハードルの高いものでしたが、コンテンツマーケティングを多言語で展開することでグローバルをターゲットにでき、安価なテストマーケティングも可能になります。

コンテンツマーケティングの必要性

Googleからの評価がコンテンツ重視に変わった

Googleは「ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」ということを理想としています。そのためにコンテンツを評価し、良質なコンテンツを上位表示することでユーザーのニーズを満たすことができると考えています。以前には、お金でサイトへの評価を買うことで上位表示を狙うといったスパム的な手法が行われていました。ですが、検索エンジンの度重なるアップデートにより、そのような不正な手法に対して取り締まりが強化されました。そして、評価の際にコンテンツ内部が重要視されるようになりました。

ユーザーが売り込み型広告にうんざりしていた

広告といえば、SNSやYoutubeなどに出てくるものを想像する方が多いのではないでしょうか。広告主側からユーザーに半ば強制的に発信される広告のことをプッシュ型広告といいます。日常生活の様々なシーンで広告を目にする機会が増え、ウェブ上でも常に表示される広告に対してユーザーが次第に拒否感を持つようになりました。実際、スマートフォンで動画などを見ていて急に画面に広告が出てきてうっとうしいなと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
プッシュ型広告のようなユーザーへの一方的な押し付けは嫌がられますが、ユーザーが何かの情報を求めてインターネットを使用しているのも事実です。ユーザーのニーズに対して、コンテンツという受け皿を作成することで、ユーザーが求めている情報を提供できるようになり、ユーザーの満足度は高まるはずです。

コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

コンテンツマーケティングのメリットについて3点説明します。

コンテンツは資産になる

一般的に、マーケティングに使われている費用は支出と見なされていました。テレビのCMやインターネットのリスティング広告にしても、広告の配信・掲載期間が終了すれば、そこで終了です。
しかし、コンテンツマーケティングの場合、配信や掲載とは違いコンテンツの作成を行うのでコンテンツは蓄積されサイトの資産として残り続けます。そのため、質の良いコンテンツを作成すれば、費用をかけることなく継続的にユーザーを集客することが可能となります

低いコストで始められる

一般的な広告とは異なり、コンテンツを作成し、サイトに掲載すること自体は費用がかからないため、低コストで始めることができます。しかしコンテンツ作成は、広告のようにユーザーに情報を押し付けるのではなく、ユーザーが情報を自ら取りにサイトへくるのを待つしかないため、効果が出るまで時間を要します。

ソーシャルメディアとの相性が良い

近年ソーシャルメディアの勢いは止まることを知らず、その影響力は益々大きくなっています。作成したコンテンツ自体がユーザーを誘致するはできませんが、ソーシャルメディアを通してコンテンツについての情報を拡散することで、コンテンツへの誘致が可能となります。また広く拡散された場合には、長期にわたってサイトにアクセスをもたらしてくれることがあります。

コンテンツマーケティングのデメリット

先ほどコンテンツマーケティングのメリットについてご説明しました。何事にもメリットがあれば、デメリットがあるものです。続いてコンテンツマーケティングのデメリットについて2点説明します。

継続的なコンテンツ発信は大変である

コンテンツマーケティングを成功させるためには、質の良いコンテンツをユーザーに継続的に発信する必要があります。しかし、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかを把握した上で、質の良いコンテンツを提供し続けることは、非常に手間と時間がかかります。そのためコンテンツマーケティングを継続して行うことは、想像以上に大変なことなのです。

すぐに成果が見えづらい

リスティング広告やSNS広告のようなWeb広告ならば、配信を開始した日から、成果をデータとして見ることが可能です。しかし、コンテンツマーケティングは潜在的なユーザーに対して価値のあるコンテンツの制作・発信を続けることで、ユーザーを惹きつけ、最終的に購買へと導くのですぐにコンテンツ作成後すぐに成果が見えるわけではありません。例えコンテンツへのアクセス数を集めることができたとしても、それがすぐに成果につながるわけではないということです。

コンテンツマーケティングのやり方

コンテンツマーケティングの概要についてご説明してきました。ここからは実際に行うときの手順についてご説明いたします。
重要となてくるのは、「誰に」、「何を」、「どのような手順で伝えるか」です。ここをしっかり決めておかないと、ユーザーを購入段階までもっていくことは難しくなります。

ペルソナとKPIの設定

まず初めにペルソナとKPIの設定をします。ペルソナの設定とは、端的に言うと架空の顧客像を設定することです。ユーザーを群として捉えるのではなく、1人の架空の人物を想像し、その人の性別、年齢、職業、行動や価値観、ライフスタイルなど詳細なプロフィールを設定します。こうして1人の人物に絞り込むことで、ユーザーのニーズをイメージしやすくなり、それを解決するためのアプローチも考えやすくなるのです。
KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指標という意味で、目標を達成する上で、その目標の達成度合いを測るための定量的な指標です。例えば、あるキャンペーンがあり、セミナーへの申込数をKPIとして、月に30件と設定した場合、セミナーへの申込数が月に30件を超えれば達成、越えなければ未達成となります。このように、誰にでもわかりやすく、定量的な数値を設定することで、客観的な指標としてキャンペーンを評価することができます。

コンテンツマーケティングを実施する際のポイント

コンテンツマーケティングを成功するためのポイントを2つ紹介します。このポイントを押さえることで、多くのユーザーを定着化させることにつながることでしょう。

ソーシャルメディア上で拡散されやすいように

コンテンツマーケティングを行う上で、ソーシャルメディアの活用は欠かせません。最初の段階において、ユーザーの流入を増やすことは難しいのが現状です。そこで、そのコンテンツに興味・関心がありそうな人たちが集まっているソーシャルメディアに向けての配信を行うことで流入数を増やす方法があります。
ソーシャルメディア上で拡散してもらうために意識すべきポイントは、人に教えたくなるような役立つコンテンツを作成することです。見た人が拡散したいと思えるものを作成することで、自社サイトへのユーザー流入数を増やすことができます。

効果測定は細かく行う

コンテンツマーケティングの成功には、ユーザーの反応を見ることが欠かせません。ユーザーの行動などの効果測定はこまめに行いましょう。
測定するべきことは以下の4つです。

  • アクセス解析
  • 自社サイトチェック
  • ソーシャルメディアの分析
  • 配信コンテンツに対する評価のチェック

これらをこまめにチェックすることでユーザーの動きを把握することができ、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを提供しやすくなります。
効果をチェックこまめにチェックし、その結果を分析することで、ユーザーニーズコンテンツの作成につなげていくようなサイクルのことをPDCAサイクルと呼びます

まとめ

潜在的なユーザーに対して、価値のあるコンテンツを作成、発信を続づけるコンテンツマーケティングは、根気強く続けることが大切です。しかし、価値のあるコンテンツを作成し続けることができたならば、長期的な効果が期待できます。
継続的に効果を得られるコンテンツ作りを始めてみてはいかがですか。

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