テンダーロインを後にし、カウントダウンに間に合わせるべくラスベガスに向かう途中、少し足を伸ばしてサンフランシスコから内陸へ。
向かった先は、ずっと訪れてみたかった場所、シリコンバレーでした。サクラメント方面からゆるやかに南下しながら、車の窓から見える風景は徐々に変わっていきました。
空が開け、街の喧騒から少し離れたような静けさと、どこか研ぎ澄まされたような空気を感じました。
広大な緑の中に現れるのは、世界を動かす企業のキャンパスたち。中でもやはり、AppleとGoogleの存在感は群を抜いていました。
未来のデザインApple本社と、その空間が語るもの
まず向かったのは、AppleのキャンパスとApple Park Visitor Center。曲線が印象的な建物は、まるでガラスと空と緑がひとつになっているような佇まいでした。
静かで、美しく、そして潔い。中に入ると、そのデザインへのこだわりが細部にまで宿っていて、Appleという会社の哲学がそのまま空間になっていました。
Visitor Centerの中には、最新の製品がずらりと並び、自由に触れることができるスペースがあります。Apple Storeというより、もはや“Apple体験の入り口”といったほうがしっくりきます。
そのなかで、自分が特に心を奪われたのが「AirPods Max」でした。ヘッドホンをそっと耳にあて、音楽を流した瞬間、まるで音が頭の中の風景を変えていくような感覚がありました。
ノイズキャンセリングも非常に自然で、まわりの喧騒がすっと遠のくあの感じは、一度味わうと忘れられません。その場で即購入したのも、きっと旅の勢いだけじゃないと思います。あの音のなかに、自分がずっと探していた「静けさ」があったのかもしれません。
ペダルを踏んでめぐる、Googleという街
続いて訪れたのはGoogle本社。こちらはAppleとはまた違った風景が広がっていました。
敷地の広さはまるで「企業というより街」。そんなGoogleキャンパスの中を、なんとGoogleカラーの自転車でめぐることができるのです。
青い空の下、色とりどりの建物を横目に見ながら、ペダルをこぐたびに風が頬をなでていきました。社員用カフェや小さな庭園、彫刻やモニュメントが散りばめられていて、どこも開放的で、創造性がそのまま空間に溶け込んでいるようでした。
Googleplexのなかには、Androidのマスコットたちが並ぶ広場もあり、記念撮影をする人たちでにぎわっていました。
ここには「仕事」だけじゃなくて、「遊び心」が確かに存在しています。
テクノロジーが人間らしさを置き去りにせずに、ちゃんと一緒に未来をつくっていこうとしている。そんな意思が静かに感じられたのです。
サンフランシスコの終わりに訪れたのは、世界のはじまりのような場所でした
シリコンバレーには、華やかな観光地のような派手さはありません。ですが、そこには確かに「世界が動き出す場所」としての強いエネルギーと、未来の気配が漂っていました。
Appleの静寂と洗練、Googleの遊び心と広がり。どちらも全く違う空気感でありながら、そこに流れているのは「変化を恐れない」という共通の精神でした。
12月30日。この場所を訪れることができて本当に良かったと感じています。
海と霧と坂の街・サンフランシスコの旅路が、こうして未来へと続いていく。そんな感覚を残しながら、ラスベガスに向けてハンドルを切りました。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
最新の投稿
TRIP2025-04-16ベニス・ビーチに立つ 〜青春を巻き戻すカリフォリニアの終着点〜
Music2025-04-15ノーマンズ・レア・ギターズの扉を開けた日 〜時を越える音色〜
TRIP2025-04-14海と暮らす街で 〜ハンティントンで出会った憧れの記憶〜
TRIP2025-04-13線を越えた瞬間、世界が色を変えた 〜ティファナの夜〜