アフリカ・ザンビア。南アフリカのダーバンからこの地に到着した瞬間、まず最初に感じたのは空の広さでした。
初めて訪れたその場所は澄み切った青と力強い太陽、その下に広がる大地が、なんだか人の心をまっすぐにしてくれるような、そんな感覚がありました。
今回はJCIの公式訪問ということで、会頭と現地のメンバーたちと交流する大切なミッションがありました。
到着するとすぐ、笑顔で出迎えてくださった方々の姿に、言葉を交わす前から「歓迎してくださってるんだな」と心が温まりました。
ホテルのチェックインを済ませ、すぐに向かったのはJCIザンビアの代表メンバーたちとの公式ミーティング。
会議室にはすでに緊張感が漂っていましたが、あいさつと共に始まったセッションは、お互いの国の課題や未来のビジョンについて、真摯に語り合える素晴らしい時間となりました。
会議室で交わされた、静かで熱い対話
政府関係者を交えてのミーティングもありました。
国の観光・教育・経済分野に関わる方々との対話の中で、自分たちが訪問する意味、そして今後JCIとしてどのように貢献できるかを率直に話す場を持てたことは、本当に貴重な経験です。
ザンビアの方々の話には、常に「どうすれば未来をよくできるか」という思いが込められていました。言葉のひとつひとつが、地に足をつけた、実直なものばかりでした。
お互いの文化や背景は違っていても、「次の世代のためにできることを」という想いは共通していました。
ミーティングを終えたあとの握手は、形だけではなく、心の温度が伝わってくるようでした。
食卓に溶ける笑顔と、語り合う夜
夜は、現地のメンバーとディナーに出かけました。向かったのは「CARGO 88」というレストランで、まるで洗練された都市の中にいるような空間に、ちょっと驚いてしまったほどです。
目の前に運ばれてきたのは、ふっくらと焼かれたフィレ肉にマッシュポテト、そして重厚な赤ワイン。この料理がただ美味しいだけじゃなく、その場の空気をほどいてくれたんですよね。
国籍も立場も違うけれど、ひとつのテーブルを囲んで、「どうしてJCIに関わるようになったのか」「人生で大切にしていることは何か」そんな深い話を交わせたことが、何よりの収穫だったように思います。
子どもたちの眼差しが、自分の背中を押してくれた
翌朝、赤い制服を着たたくさんの子どもたちが、自分たちを見て歓声を上げながら駆け寄ってきたとき、その無邪気さとエネルギーに思わず圧倒されてしまいました。
彼らの表情には、不安や迷いよりも「学びたい」「遊びたい」「未来を生きたい」という純粋な力が宿っていたんです。それを見て、こちらが胸を打たれてしまいました。
もちろん教育環境はまだ整っているとは言えません。でも、それ以上に「人の力」や「地域のつながり」といった、都市部にはない大切なものが、ここには確かにありました。
彼らの中から、未来のリーダーが生まれていく。そう信じたくなるような希望の光を、確かに感じました。
渋滞の車窓から、いまを見つめる
帰りの車中、渋滞に巻き込まれながら窓の外を眺めていたときのことです。
トラックの荷台にぎゅうぎゅうに詰め込まれている若者たちが、身を寄せ合いながら笑っている様子が目に映りました。
決して快適ではないかもしれない。でも、そこには「生きる」ことへのたくましさと、今を楽しむ力があふれていました。ああ、これがこの国の“強さ”なんだなと思ったんです。
先進国の便利さに慣れた自分たちが、いつの間にか忘れていた「たくましく笑う力」。ザンビアは、それを教えてくれる国でした。
最後に
公式訪問としての目的は達成できたと思っています。でも、それ以上に、自分の中に何か新しい価値観や視点が芽生えたような、そんな時間でもありました。
ザンビアという国が持つ魅力、人のあたたかさ、そして未来への期待。
この出会いを無駄にせず、次のアクションにつなげていきたいと思います。
次回はザンビアの観光に編です。お楽しみに。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
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9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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