ヴェネチアといえば、水の都として知られるロマンチックな街並みや歴史的建築が注目されがちですが、実はアートとファッションの街でもあります。
その魅力を余すところなく体験するべく、今回はビンテージショップやギャラリーを巡りながら、ヴェネツィアの新しい一面を堪能しました。
ビンテージショップでの発見
最初に訪れたのは、路地裏にひっそりと佇むビンテージショップ。この店は、ただの古着屋ではなく、まるで宝探しのような体験を楽しませてくれる場所でした。
店内には、ビンテージLVのトランクやアンティークな帽子がディスプレイされており、どこかノスタルジックな雰囲気に包まれています。
そこでなんと出会ったのが、マルタン・マルジェラの初期型ライダースジャケット。
特徴的なハの字型ジップが目を引くこの一品は、ファッション好きにはたまらないアイテム。見るだけで心が躍るような特別な発見でした。
他にもフェンディやルイ・ヴィトンのトランクが展示されており、歴史の重みを感じる空間でした。
また、手に取るアイテム一つひとつにストーリーが詰まっているようで、まるでタイムトラベルをしているような感覚に。こうした個性的なビンテージ品を探す楽しさは、ベネツィアならではの体験と言えます。
パスタという芸術
ファッションの興奮冷めやらぬまま訪れたのは、地元で評判のレストラン。ここで注文したのが、イタリアならではのシーフードパスタです。運ばれてきた瞬間、その美しい盛り付けに目を奪われました。
ムール貝やエビ、アサリがたっぷりと使われたこのパスタは、色鮮やかなトマトソースとともに絶妙なバランスで絡み合っています。一口食べると、魚介の旨味が口いっぱいに広がり、海の恵みを感じさせる贅沢な味わいでした。料理そのものがまるで芸術作品のようで、味だけでなく視覚的にも楽しませてくれました。
ルネサンスの再解釈
次に向かったのは、ベネツィアに点在する現代アートギャラリーの一つ。ギャラリーの窓越しに目を引いたのは、ポップアート風にデザインされたバレンシアガのアート作品。
キャンディとバッグを融合させた遊び心あふれるデザインは、伝統的な街並みの中でひときわ目立つ存在感を放っていました。
内部に足を踏み入れると、古典的なルネサンス建築と対照的な現代アートが展示されており、ベネツィアという街の多様性を感じます。
特に、カラフルな色使いや大胆なデザインの作品が多く、見ているだけでエネルギーが湧いてくるようでした。こうしたギャラリー巡りは、歴史的な文化だけでなく、現代の創造性に触れる絶好の機会です。
街全体が美術館
ベネツィアを歩いていると、店のウィンドウディスプレイがまた一つのアートのように感じられます。
高級ブティックのショーウィンドウには、煌びやかなジュエリーや靴、バッグが並び、それぞれが街の華やかさを引き立てています。
特に印象的だったのは、ハンドメイドの靴やバッグが並ぶ小さなブティック。ガラスケース越しに見える作品一つひとつに、職人の情熱が感じられました。
また、シャンデリアが煌めく店内では、白と黒のコントラストが美しいジャケットがディスプレイされており、つい足を止めて見入ってしまいました。
素材はもちろんTHE・ITALYなリネン100%、しかもダブルのジャケット仕様というなんとも大人なスタイルでした。
クロワッサンとエスプレッソの時間
観光とショッピングの合間に訪れたカフェでは、クロワッサンとエスプレッソで一息つきました。赤いテーブルクロスとクラシカルな椅子が並ぶ店内は、どこかヨーロッパ映画のワンシーンを思わせるような雰囲気。
クロワッサンはバターの香りが芳ばしく、外はサクサク、中はふんわりとした食感。これに濃厚なエスプレッソを合わせると、疲れた体に心地よいエネルギーが広がります。窓の外を行き交う観光客や地元の人々を眺めながら過ごすひとときは、ベネツィアならではの贅沢な時間でした。
世界でもっとも美しい書店
ヴェネツィアの路地を歩いていると、運河のほとりにひっそりと佇む「アクア・アルタ書店」にたどり着きました。この本屋は「世界で最も美しい本屋」とも呼ばれ、その名にふさわしい魅力で溢れています。
古書や新書がカラフルに積み重ねられ、棚代わりに使われたゴンドラや浴槽が独特の雰囲気を醸し出します。中庭に出ると、本を積み上げた階段があり、それに登ると運河の景色が広がる仕掛けが。
雨や高潮から本を守る知恵と、ヴェネツィアらしい美意識が調和した、まさに芸術的な空間でした。
ベネツィアのアートとファッションを楽しむ旅
今回のベネツィア観光は、アートとファッションというテーマで巡ったことで、また一味違った街の魅力を発見することができました。
ビンテージショップでの宝探しや現代アートギャラリーでの刺激的な体験、そして街中のウィンドウディスプレイに隠れた美術作品のような魅力。どれもが心に残る特別な思い出となりました。
ベネツィアはその歴史や伝統だけでなく、現代の感性や個性も存分に楽しめる街。
次に訪れるときも、さらに多くの発見を期待しながら、この特別な街での旅を続けたいと思います。
次回はヴェネチアに別れを告げ、GUCCIの本拠地フィレンツェへ。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
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