先日の講演にて、とっても献身的な支援を行っているNPO法人の方に出会いました。
そして行っておられる支援内容と自分の意思がピタッとくっついたので、ぜひこのBLOGでも取り上げさせていただきたいなと。
グラグラっと心が揺さぶられたのでご紹介します。
舞台はカンボジア。
NPO法人GLOBE JUNGLE
加藤 南美 / Minami Kato
2011年、373人の子どもたちの夢を聞きに東南アジアを放浪して、シェムリアップで運命を感じる子ども達と出会い、カンボジアでの活動を開始。すっかりカンボジアに魅了されて「今」と向き合いながら全力で生きる人たちから色んなことを教わる。
2014年、カンボジア女性を応援するプロジェクト「NATURAL VALUE」を開始。
ママたちが輝ける場所を作りたいとやる気に燃える。2016年、Globe Jungleと合併。世界中の皆さんに私たちの活動とカンボジア人の笑顔、そしてこの国でしか作れない可愛い商品をお届けできるようにと、日々、大阪支部&シェムリアップにて奮闘中。
今日綴る、加藤さんの経験は自分も「うんうん」と納得いく点が数多かった。
カンボジアの暗い過去
カンボジアではご存知の方も多いとは思いますが、1975年~1979年の間、国家による国民の大量虐殺の歴史がありました。
しかも同民族によって。
この背景にはポルポト政権がありました。彼の偏った思想は…
「経済なんて必要ない。経済があるから競争が生まれ、争いが起こる。
利益は個人のものではなく国家のものとし、全ての階級も廃止。」
つまり、農業のみで国を成立させ、農民こそが真の国民という考え方です。
そしてそこには知識を持つ国民は必要ない。
なぜって?
「農民こそが真の国民」であり、知識を持つ国民は争いを呼ぶ。だからいらない。むしろ危険人物。
だからそういった人物は“殺せ(処刑すれ)ばいい”
その数、当時800万の人口に対し、300万人の国民が殺されたという事実。
そして時は流れて、今カンボジアは暗い過去を乗り越えるために、着実に再建していっています。
それもベトナムと同じく平均年齢が若い。なんと24歳。
だけど、まだきちんとした生活を送れるほどの知識や学びがないのも悲しいですが事実です。
ここからが本題。そんなカンボジアをしっかりと考え、支援していく方たちの紹介。
これからの支援の仕方
そこでこれからの支援の仕方について考えていきましょう。
今までは募金や物を送るということが多かったですが。根本的な問題はこれでは解決しません。
有名なワードでフェアトレードという言葉があります。
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
僕はこのたぐいの商品が20代の時から好きでよく購入していました。
たとえばコーヒー。
世界のコヒー産地から僕たちの手に美味しいコーヒー豆として届けられています。それらを生産している国、人々のことを考えてみたことはありますか?
日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。
一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。
これは本当に問題で。不当な搾取が続く限り、世の中は良くなんてならない。
NATURAL VALUEというプロジェクト
そこで、NPO法人GLOBE JUNGLEさんが始めた支援の一つが、「NATURAL VALUE」
ママたちが仕事を通して輝く場所を作りたいと、始まったのがこのプロジェクトです。
生活が大変な村の女性に対して、彼女たちの手先の器用さを生かし、日本や世界中の皆様に喜んでいただける商品を一緒に作り出しています。
彼女たちが参加したプロジェクトがこちら。
そして、ママたちが安定的な生活が送れることで、ママの子どもたちも毎日お腹いっぱいご飯を食べられて、元気いっぱい学校に通えるような未来を作りたいという理念があります。
見てください。とっても可愛いサンダルのデザイン。
物をシェアすることだけが解決ではない
ひとつひとつ、手作りで作っていく。
僕はずっと思っていた。
募金や物を送るのでは、一時的なことでしかないし、根本的な問題は解決しないんじゃないか。
貧しい国の人たちに、自分のチカラで自立できることが本当の支援なんじゃないかと。
大切なのは、物やお金を送ること(も大事だけど)、それよりも自分たちが、お金を生む仕組みや作り方もしっかりと伝授する。
これによって、作ってるママさんの気持ちも高まり、意思が生まれ、家族にフィードバックできる。
この事を知った時に本当に胸が熱くなった。
あぁ。僕はこういったことに協力したい。
先日、お隣の国ベトナムを訪れた時にもBLOGで紹介したベトナム戦争。
この戦争が終戦してからもこういった悲惨な虐殺があった。
ベトナムのお隣の国、カンボジアで。
なんていうか時系列もあってるし。
よし!もう決めた。
自分の眼で観てくる。来年に行ってきます。
幸せのハードルが高すぎない?
いろんな事例を紹介していただいた中で、なかでも「あ〜それほんと分る!!」と思ったのが、日本人って幸せのハードル高すぎませんか?ってこと。
「別荘がほしい」「いいクルマに乗りたい」「いい家に住みたい」
本来なら家族といるだけで幸せなのに、自分たちの欲を更に求め続ける。そこには家族以外の、他人から観たステータスなど本来求めるべきではない邪念に似た想いが交差する。
カンボジアの貧しい村では、「生きてくため」に子供が売春宿に売られてしまう。
日本は「ブランドもの欲しさ」に未成年が売春婦になることがある。
どちらも同じ行為なのに、どうしてこうも差が出てしまうのだろう。
そして子供が小さくても、家に帰らず朝までお酒を飲んでしまう始末。
教育ってなんだろう。学力って何のためにあるんだろう。
人間が人間らしく生きるために本当に必要なものってなんでしょうか?
それはきっと教養じゃないだろうか。
ミレニアル世代がこれから世の中を変えていく
ミレニアル世代とは…
米国で、2000年代に成人あるいは社会人になる世代。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ベビーブーマーの子世代にあたるY世代やデジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる。インターネットが普及した環境で育った最初の世代で、情報リテラシーに優れ、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れ、仲間とのつながりを大切にする傾向があるとされる
僕もこの世代にドンピシャなんだけど、要は生まれた瞬間から、TVがあり、冷蔵庫があり、車があり、身の回りのは全て揃った状態で生まれてきた世代。
この世代が今後の経営者を大きく悩ます要因になるだろうということ。
なぜって、それはNPO法人などでも、「給料などいらないんです。むしろお金を払うから現地に行って経験させてほしい」と懇願する若者があとを絶たないとか。
これ、聞いた時めちゃくちゃ嬉しかった。
以前もベトナム関連の記事で取り上げたんだけど、よく学校の体験学習とかで貧困の国に訪れて、ボラティアをして「自分が英雄にでもなった」かのような感覚に陥ってしまう人が結構いるんだけど、その多くは帰国後、自身の生活を謳歌するので精一杯。
そうじゃなくって、自分で興味もって、身銭切って現地に訪れる人とは「圧倒的に」熱量が違うじゃない。
何ていうか「なんとかしてあげなきゃ」 のレベルが段ちで違うから。
その人に寄り添った事業を立案できるし、現に継続性があるモデルが数多いと思う。
今日紹介させていただいた「NPO法人GLOBE JUNGLE 」もまさにそう。
来年みんなに会えるのを楽しみにしているね!!
「母親らしく」「家族を支えるひと」としてある意味、日本人よりも、しっかり地に足を付きながら日々を生き抜く彼女たちに会った時。
僕は何を感じることができるだろうか・・・
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
最新の投稿
- TRIP2024-11-27水の都で味わう〜セレクトと地元チケッティの贅沢時間〜
- TRIP2024-11-26北欧デザインの源泉を訪ねて 〜マリメッコ本社とヘルシンキ散策記〜
- TRIP2024-11-23中世の城で味わうフィンランド流サウナ体験とBBQの夜
- TRIP2024-11-11北欧の大自然を満喫〜フィンランドのサウナ文化に触れるロードトリップ〜