さて少し時間が空いてしまいましたが、今回綴る内容は11月に企画している浜縮緬工業協同組合様のInstagramのオンライン展示会に向けてのお打ち合わせについて。
久しぶりに一眼レフ用のジンバルを引っ張り出してきてPV様に撮影行ってまいりました。
まずはおなじみのタケツネ様から。
一本一本手作業で…
輪奈(わな)と呼ばれるループが美しいシルク生地が特徴の輪奈ビロード。
滋賀県長浜市には、江戸時代中期にその製法が伝えられ、その後ジャガード織機を使用した柄織が始められました。 以降、輪奈ビロードの肌触りを着尺地に生かす工夫がなされ、輪奈ビロードのコート地が誕生しました。 現代も、コート地の最高級品を主軸として愛されており、「滋賀県伝統的工芸品指定」を受けています。
この日は初めて見せてもらったのですが、針金で製作していた時の輪奈ビロードのビンテージ生地。
おそらく昭和初期の頃の思われます。
現代は当時の針金からナイロン系の芯材に変わりましたが、変わらない手法で今も作られています。
「針抜き」というこの作業は針金を抜くところからきていたんですね。
しかし、当時はこの針金を一本一本手作業で抜いて、さらにその針金を、また織り機で使うために曲がった針金をまっすぐに伸ばして再利用していたというのを聞いて、昔の職人さんの努力を感じずにはいられませんでした。
温故知新
伝統を感じた後に向かったのは滋賀県東北部工業技術センター様。
初めて伺ったのですが、浜縮緬の伝統はそのままに、シルク素材を用いて、なんとニットで洋服を作っていました。
シルクニットは独自の風合いで、ついついアパレル時代を思い出してしまいましたね。
ミシン糸を一本も使わず、身頃ボディからすべて自動で織られ出来上がるニット織り機。
古くから愛されてきた「浜ちりめん」が現代の技術を用いて、別ジャンルで新たに息を吹き返そうとしています。
滋賀県東北部工業技術センター様では、企業様のサポートをされるという支援を行っておられているので、画期的な提案が形になっていくことを感じました。
今回のケースはまさに温故知新。
オンライン展示会まで2ヶ月キリましたが、今からPVの撮影・編集とも魅力あふれる形で作って行きたいと思います。
改めて、地域に根ざした地場産業の案件に携わらせていただいたことにFIRST MADE一同感謝します。
これからもVISON達成に向けて、まずは地域に恩返しさせていただきたいと思います。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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