山を越えて心を結ぶ〜ホンジュラス本土、友情と文化の旅路〜

2025.06.06

カリブの青く澄んだ海を背に、自分たちはロアタン島をあとにしました。次なる目的地は、ホンジュラス本土。飛行機で約一時間、首都テグシガルパの上空に差しかかった時、眼下に広がるのは山と谷が織りなす濃密な地形。そこに広がる都市の喧騒が、異なる空気感を予感させてくれました。

今回の目的は、青年会議所（JCI）のローカルチャプター、テグシガルパJCIへの公式訪問です。JCI世界会のメンバーとしての同行ということもあり、ホンジュラスにおける地域組織との対話や交流、そして文化的背景の理解が大きなテーマでもありました。

空港から市街地までの道のりでは、野菜や果物を売る露店が道沿いに点在し、バナナやパイナップルが山積みになって並んでいる様子が印象的でした。素朴でどこか懐かしいこの光景に、自分の中の“旅人”としての感性がくすぐられる感覚を覚えました。

公式訪問の日、迎えてくださったローカルメンバーの皆さまの笑顔がとても温かく、言葉を超えて心がつながった瞬間でした。文化や言語は違えど、「地域に貢献したい」「未来のために動きたい」という想いは共通であり、まさにJCIの理念そのものだと感じる時間でした。

その後に連れていっていただいたレストランで味わったのが、ホンジュラスの伝統的な淡水魚のフライ料理。カリッと香ばしく揚げられた白身魚に、たっぷりのサルサがかかり、添えられたライスと豆との相性も抜群でした。

言葉にできないこの地の味わいは、胃袋だけでなく心にも深く残りました。ホンジュラスの料理はどこか素朴で誠実。それがまさにこの国の人々の気質そのもののように感じられました。

翌日は、市内観光も兼ねて地元のメンバーに案内していただき、いくつかの名所を巡る機会を得ました。その途中で立ち寄ったのが、ローカルの葉巻屋です。

テグシガルパ近郊は古くから良質なタバコの産地としても知られており、ハンドメイドの葉巻が有名です。店内には、熟練の職人が手作業で巻いている光景が広がっていました。

芳醇な香りと共に漂ってくるのは、歴史と技術の深み。自分も一本記念に購入し、その場で試させていただきましたが、驚くほどまろやかな味わいでした。

また、街の空気は賑やかで活気に満ちていながらも、どこか落ち着いた温かさを感じました。政治的な背景や治安の面で少し不安を抱いていた部分もありましたが、現地の方々と直に接することで、そのイメージがいかに偏っていたかを思い知らされました。

タバコを禁煙してからはや数年立ちましたが、せっかくですので葉巻をお土産を含め数本購入しました。

テグシガルパでの滞在を終えた自分たちは、ホンジュラス国内で第二の都市であるサンペドロスラへと車で移動しました。道中、車窓に広がる山岳地帯と自然の景色が延々と続き、この国の持つ地理的な豊かさと複雑さを実感させてくれました。

この地での目的も同様に、青年会議所のローカル組織への公式訪問。ナショナルプレジデント自らが自分たちを案内してくださり、各ポイントで地域メンバーと交流を重ねました。

当初、治安面での心配もされていたサンペドロスラですが、実際には非常に穏やかで魅力的な都市でした。市場や街並みには活気があり、地元の方々が大変親切であることが印象的でした。

また、短い滞在の中でも美味しい料理に数多く出会うことができ、ここでもまた淡水魚や地元のトルティーヤ料理などに舌鼓を打ちました。

今回の公式訪問を通じて感じたのは、この国がもつ多層的な魅力です。観光地としてのリゾート的な魅力だけでなく、地域に根ざした人々の生き方や価値観、そしてそれぞれの土地に宿る食文化や伝統。その一つひとつが、ひとつのストーリーとなって心に残っていきます。

青年会議所という国際的なつながりを通じて、世界のどこかで誰かと出会い、語らい、同じ未来を見据えて歩む。そんな経験が、自分の中の視野を大きく広げてくれました。

TAKASHI YAMANAKA代表取締役

1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連…　生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味：旅行ギター読書キャンプ釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。