ラフティングの興奮から地中海へ 〜自然と共に過ごした贅沢な時間〜

2025.09.10

この日はアンタルヤで初のアクティビティ。

ということで中心部からバスに揺られておよそ三時間半。

窓の外には、刻々と変わっていく景色が流れていました。最初は地中海の青さを背景にした街並み、やがて乾いた大地にオリーブ畑や小さな村が点在し、最後には緑深い山々が連なっていきます。

長い移動でしたが、その道のりが気持ちを整えてくれるようでもありました。揺れるシートに体を預けながら、「この先にどんな体験が待っているのだろう」と胸が高鳴ります。

バスを降りた瞬間、むっとした熱気から解放されるように、山の涼しい風が頬を撫でました。澄んだ空気に包まれながら耳を澄ませると、川のせせらぎと蝉の声が重なり合い、この地が自然の中で生きていることを強く感じさせてくれます。

ボートに空気を入れる音と、胸の鼓動

集合場所には、真っ赤なゴムボートがずらりと並んでいました。スタッフの掛け声とともに空気入れを手渡され、参加者たちが順番にポンプを踏み込みます。

シュッ、シュッと規則的な音が山あいに響き渡り、しぼんでいたボートが膨らんでいく様子は見ていて心地よく、同時に自分の胸も同じリズムで高鳴っていました。

十分に空気が入ったボートを仲間と一緒に担ぎ、川辺へと向かいます。肩にずっしりと感じる重み。

しかしその重みは、これから始まる冒険の手触りのようでもあり、心を引き締めてくれるものでした。川面に近づくほど、水音が大きくなり、全身が期待と緊張で満たされていきます。

川へと漕ぎ出す瞬間

ライフジャケットを締め、ヘルメットをかぶり、オールを手にする。

ガイドからの指示はシンプルです。「前へ漕ぐ」「後ろへ漕ぐ」「止まる」。けれどその言葉のひとつひとつが、まるで未知の扉の鍵を渡されているかのように重く響きました。

ボートに乗り込み、水面に体が浮かぶ感覚を味わった瞬間、周囲のざわめきがすっと遠のいていくように感じます。川の流れと胸の鼓動だけがはっきりと聞こえる。そんな中、「さあ行こう!」というガイドの声が響き渡り、いよいよ冒険が始まりました。

怒涛の水しぶきと仲間との一体感

川は思っていた以上に速く、ボートはあっという間に流れに飲み込まれていきます。水しぶきが顔にかかり、冷たさで一瞬息を呑む。その冷気が全身を駆け抜け、太陽の熱気を一気に洗い流してくれました。ガイドの指示に合わせてみんなでオールを漕ぐと、不思議なほどボートは安定し、仲間との一体感が生まれていきます。

途中で小さな滝のような急流に突っ込む場面では、全員が笑いながら悲鳴をあげ、バランスを崩しそうになりながらも必死でオールを動かしました。

その瞬間だけは、誰もが子どもに戻ったような顔をしていました。

川辺で味わう昼食の幸せ

一時間ほど漕ぎ進んだあと、川辺に用意された休憩スポットで昼食の時間です。

グリルで焼かれた魚やチキン、新鮮なサラダ、パン。シンプルな料理ですが、川のせせらぎをBGMに、濡れた体で頬張るそれは格別のごちそうでした。

太陽の光を反射する川を眺めながらの一皿は、旅の中でも忘れがたい瞬間のひとつになりました。

バギーで山道を駆け抜ける

午後はさらにアクティブに。今度はバギーに乗り込み、山道を駆け抜けます。

エンジン音が鳴り響き、砂埃を巻き上げながら進むその感覚は、またラフティングとは違う爽快さを持っていました。

ハンドルを握る手に伝わる振動、鼻に入ってくる土と草の匂い。自然の中を全身で突き抜ける体験は、思わず声をあげたくなるほど気持ちのいいものでした。

渓谷の奥で出会った静けさ

バギーを終えたあと、川の上流へと向かい渓谷を訪れました。

オープンバスの窓から見えていた岩山が、実際に足を踏み入れるとまるで巨大な壁のように立ちはだかっていて、自然の迫力に息を飲みました。川の水は透き通るように澄んでおり、太陽の光を受けてエメラルドグリーンに輝いていました。

水面に顔を近づけると、冷たい風と共にマイナスイオンを含んだ爽やかな空気が肺の奥まで流れ込み、一瞬で心がリフレッシュされるような感覚になりました。

渓谷の中は静寂に包まれていましたが、時折、岩肌を滑るように流れ落ちる小さな滝の音が響きます。そのリズムが不思議と心地よく、まるで自然が奏でる音楽のように感じました。岩場に腰を下ろし、目を閉じると、ただ水の流れと風の音だけが耳に届きます。都会では決して味わえない、時間が止まったようなひとときでした。

見上げれば、切り立った崖の上に点々と緑が茂り、青い空とのコントラストが絵画のように美しかったです。この渓谷が何千年もの時間をかけて形づくられたのだと思うと、自然の営みの壮大さに圧倒されました。ここで過ごした短い時間は、まるで大地の鼓動に耳を澄ませているかのような、忘れられない体験となりました。

ひんやりとした空気にはマイナスイオンが満ちていて、一歩踏み込むたびに体の奥まで浄化されていくようでした。

川下りの興奮とは対照的に、心を落ち着かせてくれる静寂が広がっていました。

秘密の海水浴場で地中海に抱かれる

その日の締めくくりは、地元の人しか知らないような小さな海水浴場へ。

崖の階段を下りていくと、目の前に広がるのはコバルトブルーの地中海でした。飛び込んだ瞬間、全身を包む塩の感触。

川とは違うやわらかさを持った海の水に漂いながら、空を仰ぎ見ます。あの日のアンタルヤの太陽は、どこまでも高く、そして優しく輝いていました。

本当にに一日を通じて自然を満喫した日でした。

次回は、ついにリベンジのカッパドキア編です。お楽しみに。

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
FIRST MADE

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA

CEO

1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。

contact PAGE TOP