ひと晩に1000回以上シャッターを切って想ったこと。

2017.04.08

3月下旬、「やきとり重吉」様の最後の大詰めに差し掛かる。

ひと晩にやきとりだけで、1000回以上シャッターを切った。

既に撮影したいアングルや構図は決まっている。

素材の旨味を引き立たせる

料理のテカリ具合や「タレ」の滴り具合など、何度も何度も撮り直す。

光の当たる部分を変えながら調節し、「もう一回撮り直していいですか?」に「もうちょっと左にずらして…等々」と自ら各配置に気を配り、きっちり付き合ってくださる店主 山﨑さんに感謝。

野菜の写真では、獅子唐の「綠」や、しなっとした素材感を残しながら、回りを囲う漆黒の「鉄」という素材の色味に重厚感を持たせる。

決して主役ではないけれど、「やきとり」を引き立たせる必要不可欠の野菜。

「やきとり」ってほんのり全体的に火が通った写真より、所々に「焦げ」が入っている写真の方が圧倒的に仕事帰りの「通行人」に「食欲」より「酒欲」※〇〇を見てお酒飲みたいな。と思える欲求のことを表すために僕が作った造語(笑)を訴求できる。

1000回以上シャッターを切って想った

ふりかける塩、焼き鳥をひっくり返す瞬間、立ち上がる煙や炎の上がり方などあらゆる条件が、ピタリと重なりあった時に初めて「訴える一枚」ができると思っている。

だけどその瞬間は ”いつ” 来るかは分からない。

だからこそ、無心にやきとりを焼く瞬間をファインダー越しから睨みつける。

採用にはならなかったが、例えば下の写真。

右端に大きく火柱が上がり「写真」としては面白いと思う。

しかしメインの焼き鳥をしっかり見せれていない。

写真というのは、あれもこれも要素を入れたくなる。
しかし本当に「見せたい」ものは何なのか?

成果をあげるためには、要らないものは飾りであっても要らない。

思い切って余分なものを削ぎ落とす。

さっきまで聞こえなかったやきとりを「焼く音」まで聞こえてきそうになってきた。

写真に入れたい要素は

「やきとり」「串を握る手」「煙」「アミ」「炎」

それらを整理してトリミングするという点は「デザイン」も全く同じことが言えると思う。

そしてこの記事を書いている今、 猛烈に…

やきとり食べたい…

 

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

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