8年分の旅を、一冊に。38カ国の旅小説をKindleで出版します

2026.07.16

実は今、小説を書いています。 題材は、ずばりこの8年間の旅。
そう、このブログに書き続けてきた、あの旅の記録たちです。

八年分の旅が、原作です

記事としては2018年、バックパックを背負ってタイに降り立った日から、気づけば38カ国を歩いていました。

その旅をこのブログに書き続けて、海外旅の記事は188本。

文字数を数えてみたら、なんと41万字になっていました。
原稿用紙にすると、千枚を超える量です。
書き溜めるつもりなんて、最初はありませんでした。
ただ、旅先で心が動いた夜に、忘れたくなくて書いたし安宿のベッドで、空港のラウンジで、夜行列車の揺れる座席で。
その繰り返しが、いつのまにか物語のかたちに近づいていました。

思い出というのは、時間が経つと流れていってしまいます。
書いた本人でさえ、読み返さなければ思い出せない。
あの夜の匂いも、市場の喧騒も、うまく言えなかった悔しさも。
でも、物語にすれば残る。

自分のためだけの記録が、誰かの心に渡せるかたちになる。
そう思ったのが、「書いてみよう」と思った始まりでした。

深夜特急に、憧れて

二十代の頃に読んだ、沢木耕太郎さんの深夜特急。
バスと列車だけでユーラシアを渡っていくあの背中に、どれだけ焦がれたか分かりません。
自分の旅は、あの本の真似事から始まったようなものです。

初めてのひとり旅にも、あの文庫を鞄に忍ばせていました。
だから、小説にすると決めたとき、かたちは迷いませんでした。
文庫のように、旅の順番のままに、一冊ずつ。

第一巻は2018年、初めてのタイとベトナムから始まります。
満月の島の夜、初めてのひとり歩き、ランタンの街。
あの頃の自分は、まだ何者でもありませんでした。

仕事のことも、人生のことも、何ひとつ答えを持っていなかった。
だからこそ、書いていていちばんまぶしい巻になりました。
ブログでは書ききれなかった景色や会話を、ひとつずつ掘り起こして、物語として編み直しています。

きみに聞かせる世界の話

全部で八巻。
われながら、ずいぶん長い話になったものだと思います。
でも、八年分の夜と朝を詰めていったら、どうしてもこの長さになりました。
憧れだった深夜特急よりも、巻数だけは多くなってしまいました。

小説にする作業は、思っていたよりずっと不思議な時間でした。
八年前の自分の文章を読み返すのは、昔の自分と向かい合って話すような感覚です。
青くて、無鉄砲で、でもまっすぐだった。

あの頃なにげなく書いた一行が、何年もあとの旅につながっていたことにも驚かされました。
人生は、過ぎてから振り返ると、ちゃんと一本の物語になっている。
それを教えてもらった数ヶ月でした。

読み返していて、もうひとつ気づいたことがあります。
この八年、変わったのは訪れた国の数だけではありませんでした。
最初はただ遠くへ行きたかった自分が、いつからか、世界に何を残せるかを考えるようになっていた。
音楽のこと、戦争と平和のこと、働くことの意味、そして帰る場所のこと。

旅の数だけ、話したいことがありました。
それは、最後の一冊まで取っておこうと思います。

八月、Kindleで

この小説は、AmazonのKindleで発売します。

スマホがあれば、Kindleのアプリで誰でもすぐに読めます。

そして、この挑戦の背中を押してくれたのは、ほかでもありません。
このブログを読んで、旅の話が好きだと声をかけてくださった方々の存在でした。
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

正直、少し緊張しています。
ブログは長年書き続けてきたつもりでも、物語として色をつけて世に出すのは、まったく別の怖さがあります。
それでも、出すと決めました。

旅がそうだったように、迷ったときこそ、踏み出す方を選びたいからです。
あのとき空港で最初の一歩を踏み出していなければ、この八年は何ひとつ始まっていませんでした。

発売の日が決まったら、あらためてこのブログでお知らせします。
手に取っていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

「人生=旅」は、いつか終わります。
でも、物語にした旅は、読んでくれた誰かの中で、もう一度始まります。

あの熱気と湿気に帯びた感覚たちが。

そしてそれらはいつか、あなた自身の旅の始まりになるかもしれません。
八月、あなたの手の中で、あの旅がもう一度動き出しますように。

この記事を書いた人

山中貴司
山中貴司代表取締役
株式会社FIRST MADE代表取締役。
Webブランディング10年を経て、2026年に中小企業向けAIエージェント事業「FIRST INTELLIGENCE」を立ち上げ。
自社でも15名のAIエージェントを日々の業務に運用し、実体験に基づくAI導入支援を行っています。
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