冬は、いろんなことを思い出す。頭の中を、たくさんの声が抜けてゆく。
大阪から帰って来て、彦根に向かう。
起業してから法人化して創業するまでの楽しかったこと、ちょっとばかり辛かったこと。何気ない日常にこそ、自分が歩んできた軌跡というものがしっかりと残っていて。
目的はあるはずなのに、目的すらちゃんと掴みきれていなかったあの頃。今とは大きく違う、過去と現在。成長といえば成長なのかもしれないし、変化といえば変化なのだろう。
そんな中でも、彦根の先輩たちは時間を作って駆けつけてくれて、今日という門出を共に祝い、側に居てくれる。
どうしようもなく、少年のような心のままでこの歳まで生きている僕らの心は、歳などという指標ではむしろ測れないのだ。
「切なさ」という感情は、やっぱり、僕にとっての前に進む原動力なのだ。楽しかった日々は目の前から一瞬で過ぎていってしまうし、少しばかりしんどかった思い出は心の中で咀嚼して、ゆっくりと自分の成長の糧にしてきた。
だから「今」がある。
数々の思い出が、折り混ざり一つの「カタチ」となる。
そう。5年前にデザイン業で起業してから6年目を迎えるにあたり、新しくFIRST MADEという会社を作ることができたのも、僕を支えてくれた皆さんのおかげ。
その途中で、見せたかった人も、一足早く…僕らが逝かないと帰って来れない所まで仕事へ行ってしまった人も居た。
でも上の方から見ててくださいね。
そういった人の後ろを追って、また人生最後の終着駅に向かうんだろう。
幸せの定義は人それぞれ違うけれど、この命がある限りはやっぱり燃えるように生きたい。と思うのです。これはもしかしたらワガママかもしれないけれど、取るに足らない小さなその積み重ねが、自分に『何者でもなき時代』の悦びを、確かに教えてくれたと思っている。
“A Whiter Shade Of Pale”
Procol Harum
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この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
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7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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