ローマの歴史に別れを告げ、自分は次なる大陸、北アフリカのチュニジアへと翼を広げました。
シャルル・ド・ゴールからイタリアへ、そして地中海を越えてアフリカへ。飛行機の窓から見下ろす地中海は、吸い込まれるような深い青を湛え、これから始まる旅の最終章を静かに祝福してくれているようでした。

2025年11月、自分にとっての大きな節目となる挑戦が、この地で幕を開けます。
地中海を越えて。――チュニスエアで降り立つ、未知なるアフリカの熱量
ローマのフィウミチーノ空港から乗り込んだのは、白地に赤いロゴが鮮やかなチュニスエア(TUNISAIR)の機体でした。
タラップを一段ずつ登り、機内へと足を踏み入れる瞬間、これまでの洗練されたヨーロッパの空気とは明らかに違う、エキゾチックで力強いエネルギーが鼻先をかすめたのを覚えています。

機窓から見下ろす地中海の青が次第に遠ざかり、代わりに現れたのは、灼熱の太陽を浴びて白く輝くチュニジアの街並みでした。

空港に降り立ち、初めてその土を踏んだ瞬間、「ついに来たか」という感慨が込み上げます。
そこには、歴史の地層が重なるローマとはまた異なる、乾いた風と人々の熱気が混じり合う独特の時間が流れていました。

今回のチュニス訪問の目的は、自分にとって青年会議所(JCI)生活の集大成となる世界大会への参加です。
首から下げた「Takashi Yamanaka / JCI Japan」のネームバッジを手に取ると、この2年間、世界中を駆け巡って積み上げてきた挑戦の日々が走馬灯のように蘇ります。

この小さなバッジは、単なる身分証ではなく、自分という「個」が世界と繋がってきた証、その重みを感じずにはいられませんでした。
DAY 1 & DAY 2:再会という名の祝祭。――世界中の仲間と刻む、最後の記憶
大会の初日と二日目は、自分にとって「再会」という名の至福の時間となりました。
広大な会場内では、この2年間にメキシコやダーバン、レバノンといった他の国々で共に汗を流し、志を語り合ってきた外国人のメンバーたちが自分を待っていました。

「Takashi!」と声をかけられ、がっしりと握手を交わす。国籍も文化も、歩んできた背景も全く異なる者たちが、一つの場所に集い、未来のために言葉を交わす。
自分はサポートに回りながら、多くの仲間たちと記念撮影を重ね、有意義な時間を過ごしました。

会場の熱気は、想像を絶するものでした。
巨大なステージには「JCI Tunisia」の文字が躍り、数千人の情熱が渦巻く様子は、まるで一つの巨大な生命体のようです。

ステージ上で行われる議論やプレゼンテーションを目の当たりにし、自分がこの世界規模のムーブメントの一部であることを改めて実感しました。

移動の際も、現地の伝統的な衣装を纏った人々や警備の列を通り抜けながら、この大会が国を挙げての重大なイベントであることを肌で感じ、背筋が伸びる思いでした。
伝統を纏い、命を味わう。――赤い「チェキア」が繋ぐ、チュニジアの夜
大会の合間に楽しんだ食事の時間も、チュニジアならではの深い文化に触れる貴重な機会となりました。
特に印象的だったのは、チュニジアの伝統的な帽子、真っ赤な「チェキア」です。

これを被ると、不思議と現地の精神が自分の中に流れ込んでくるような感覚があります。食卓を囲む仲間たち全員が同じ赤いチェキアを被り、満面の笑みで親指を立てる。

そこには肩書きも国籍も関係なく、ただ「今、この場所を共に生きる仲間」としての連帯感だけが存在していました。

並べられた料理は、地元の新鮮な素材を活かした力強い味付け。

スパイスが複雑に絡み合う香りが、赤ワインの芳醇な風味と見事に調和します。チュニジア料理の代表格であるクスクスや、素材の旨味が凝縮されたタジン。
一口運ぶごとに、この土地が持つ豊かさと歴史が胃の腑から伝わってきました。

夜が深まると、大会の熱気はそのまま祝祭へと変わります。
ライトアップされた屋外会場では、各国のメンバーが入り乱れ、音楽に合わせて踊り、笑い、再会を祝して乾杯する。

その弾けるようなエネルギー、誰もが「自分」を解放して交流する姿は、まさに自分が今回の旅で追い求めてきた「生の熱量」の集大成のように思えました。

チュニジアでの最初の二日間は、自分にとってのこれまでの道のりを肯定し、未来への自信に変えてくれる時間となりました。

一人ひとりの「個」がぶつかり合い、共鳴することで生まれる大きなうねり。それを体感した自分は、いよいよ大会の佳境へ向かいます。

DAY 3、DAY 4ではさらに観光も含め深い学び、そして誰も見たことのない景色が待っていました。
チュニジア編、物語はさらに加速していきます。
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