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長浜の地場産業、浜縮緬工業協同組合キックオフMTG

Written by Takashi Yamanaka

滋賀県長浜市で生まれ育った僕は、その昔、家の近所で羽織の音がよく聞こえていました。

しかし一度、東京へ出てまた戻ってきて、この地場産業の衰退している現実に直面します。

中国の生地が安価で仕入れられるようになり、和装の生地も海外生産で補われているのが昨今。

僕の友人である「仕立て屋と職人」の石井拳之くんが、素晴らしい技術とクオリティの「浜ちりめん」にスポットを当て始めたのが今から3年前くらいでしょうか。

それからお声がけいただき、一緒にこの「浜ちりめん」という産業の再建に立ち会わせていただくことになりました。

産業革命後、より便利に、より快適に。を求めてきた人間社会ですが、数年前から成熟しきったこの産業社会において生産性を追求するがゆえに、本来大切にしていたものが別のものにとって変わってしまうことは珍しいことではありません。

この日打ち合わせに参加していただいたのは、浜縮緬工業協同組合の理事長、吉正織物工場の吉田さん。

急遽、黒板と付箋をお借りして、根底に抱えている問題から、この先に目指したいビジョンを整理し、ターゲットの再確認を図っていきます。

「何を伝えたいか」を考え、それに付随する要素を洗い出し、「どんな人」?という所まで深堀りして明確化していきます。

この日僕が感じたことは、価値を再定義する。というコト。

僕はアパレル出身なので、どうしても洋服の分野で考えてしまうのですが、例えば2020年度現在H&MやZARAは生産をほとんどバングラディッシュに拠点を構えています。

この背景には中国の経済が成長し、より「安価」を求めるユーザーのニーズに答えるために「縫製」はまったくダメだけど「洋服」として成立しているから若者を中心にこれからのファストファッションは売れるのです。

SPAという自社にて完結してしまう仕組みを採用しています。上流から川下まで、つまり企画からデザイン、製造、物流、販売までも自社にて一括で行います。

この仕組みにより、トレンドのファッションを恐ろしいいほど安価で楽しめる。

もちろん、この仕組はそれらをすべてカバーするだけの資本力が必要となってきます。が国内の生地を生産している会社やテキスタイル工場はそうはいきません。

そこで、どんな人にニーズがあるか。という部分も洗い出し要素として加わってきました。

これから構成を考え、誰にどんな風に訴求していくかというフェーズに入っていきます。今後が楽しみの案件の一つでもあります。

WORKSにもアップさせていただいていますが、今から一年前に浜縮緬工業協同組合の三社が立ち上げた「長濱シルク」のWEBサイト https://nagahama-silk.jp/ もチェックしてみてください。

 

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