ルワンダの首都キガリは、都会的な雰囲気と伝統的な文化が見事に交差する街。
その中心に位置するKimironko Marketは、まさにこの街の心臓部といえる場所です。
地元の人々が集まり、生活の一部を営むこの市場は、ルワンダの多彩な文化と活気が詰まった場所として、訪れる価値があります。
カラフルな世界へ足を踏み入れる
Kimironko Marketに向かう道中、街の風景が少しずつ変わっていくのを感じました。
高層ビルが立ち並ぶ都会的なエリアを抜けると、次第にローカルな雰囲気が漂い始めます。バイクタクシーに乗って市場に近づくにつれ、道端に並ぶ小さな露店や、果物や野菜を積み上げたカートが目に入りました。そこに流れるのは、どこか懐かしくもエネルギッシュなルワンダのリズムです。
市場に到着すると、その広大さと賑やかさに圧倒されました。入口をくぐると、すぐに色とりどりの果物や野菜が目に飛び込んできます。真っ赤なトマト、鮮やかな緑のほうれん草、甘い香りのバナナやパイナップル。
ここには、地元の農家から直接届けられた新鮮な食材が所狭しと並んでいます。市場全体がカラフルなパレットのようで、目を楽しませてくれました。
出会いと交流
Kimironko Marketの魅力は、その多様な商品だけでなく、そこで出会う地元の人々との交流にもあります。市場の店主たちは、どこか親しみやすく、訪れる人々に対してとてもフレンドリーです。言葉が通じなくても、彼らは笑顔とジェスチャーで歓迎してくれます。
ある果物屋で立ち止まり、色鮮やかなマンゴーやパパイヤを手に取ると、店主の女性がにっこりと微笑み、試食を勧めてくれました。
新鮮な果物を一口食べると、その甘さとジューシーさが口いっぱいに広がります。「美味しい!」と日本語で言うと、彼女はその言葉の意味を理解したかのように微笑みを返してくれました。このようなささやかな交流が、旅を特別なものにしてくれます。
また、布地を売るエリアでは、ルワンダの伝統的な柄が描かれたカンガやキテンゲが所狭しと並んでいました。カラフルな布地が風に揺れ、まるで市場全体が生きているかのような感覚を覚えます。布を広げて見せてくれた店員は、自分のおすすめのデザインを紹介しながら、ルワンダの伝統や文化について教えてくれました。
そこで手に入れた布は、この市場を訪れた記念として、私の旅の思い出の一部となりました。
小さなオアシス、カフェでひと休み
市場をひとしきり歩き回り、色々な物を見て、匂いを嗅いで、味わった後、少し疲れを感じた私は、おしゃれなカフェでひと休みすることにしました。Kimironko Marketの近くには、地元の若者たちに人気のカフェがいくつかあり、その中の一つに足を運びました。
カフェに入ると、都会的で落ち着いた雰囲気が広がり、外の市場の喧騒とは対照的な静けさが漂っていました。壁には地元のアーティストが描いた絵が飾られ、窓際には観葉植物が並び、自然光が心地よく差し込んでいます。カウンターで注文したコーヒーは、ルワンダ産の豆を使った深い味わいで、旅の疲れを癒してくれました。
カフェのテラス席に座りながら、市場での出来事を振り返りました。カフェの窓からは、外の賑やかな通りが見渡せ、市場を行き交う人々の姿が小さく映ります。
その様子を眺めながら、地元の暮らしに少しだけ触れたような気持ちになり、ほっと一息つく時間を楽しみました。
市場で出会った伝統
休憩を終えて再び市場に戻ると、今度は食材以外のエリアを散策してみることにしました。Kimironko Marketは、日用品から工芸品まで、実にさまざまな商品が揃っており、どこを見ても新たな発見があります。
ある店では、手作りのジュエリーやアクセサリーが並んでおり、その精巧な作りに目を奪われました。店主は、これらのアクセサリーがルワンダの伝統的な技法を用いて作られていることを説明してくれました。
ブレスレットやネックレスのデザインはどれもユニークで、ルワンダの文化を象徴するモチーフが施されています。特に目を引いたのは、色鮮やかな木製ビーズで編まれたでバッグです。
これぞアフリカ!といった印象のド派手な配色のウッドビーズのバッグ。
日本人にはできないアイディアのデザインが、ぐっと心を掴みます。笑
手に取ると、温かみのある木の質感と職人の技が伝わってきます。
特に、昔から人のお面作る文化があり、それらすべてがいい意味で原点回帰、つまりアナログ主義に回帰する流れを感じさせてくれました。これらはルワンダの豊かな自然を象徴しており、その一つ一つがこの土地の物語を感じさせるものでした。
ルワンダの鼓動を感じ振り返る
Kimironko Marketで過ごした一日は、ルワンダの豊かな文化と人々の温かさに触れる時間となりました。市場を歩き回り、地元の人々と交流し、その土地の風土や歴史を感じることができました。色とりどりの果物や布地、手作りの工芸品など、ここで見つけたものはどれも特別な宝物です。
この旅を通じて、ルワンダという国の新たな一面を発見し、その魅力にますます惹かれるようになりました。Kimironko Marketでの体験は、私にとってルワンダの心臓部に触れたようなものであり、ここで得た思い出は一生忘れることのない経験になりました。
次回は自身も10年前に深く影響を受けた映画、「ホテル・ルワンダ」の現場や、ルワンダ・キガリ虐殺記念館を訪問してきた記事を綴りたいと思います。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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