ホーチミンの記憶 〜ピンクの教会と市場の喧騒、そしてサイゴンの夜〜

2025.03.07

台湾から帰国する前に、ふと立ち寄ったベトナム・ホーチミン。この街を訪れるのは人生で二度目となります。

前回の滞在は8年前。街の喧騒やバイクの波、活気あふれる市場の雰囲気が今でも記憶に残っております。

8年という時が流れ、ホーチミンはどのように変わったのか、それとも変わらずにいてくれたのか。久しぶりに訪れたこの街で、改めてその魅力を感じることとなりました。

ホーチミン人民委員会庁舎前のホー・チ・ミン像

まず向かったのは、ホーチミンの象徴ともいえるホーチミン人民委員会庁舎の前に立つホー・チ・ミン像です。

夜のライトアップに照らされる庁舎は、西洋建築の美しさとベトナムの歴史が交錯するような荘厳な雰囲気を醸し出しておりました。前回訪れた際と同じ場所に立ちながら、「この街は以前よりもずっと洗練されている」と感じました。

道路は整備され、庁舎周辺の広場も美しく整えられております。観光客や地元の方々が写真を撮り、笑い合う光景は変わりませんが、街全体がどこか落ち着きのある華やかさを纏っているように思えました。

タンディン教会 〜ホーチミンに咲くピンクの教会〜

ホーチミンには有名な教会がいくつかございますが、今回訪れたのはタンディン教会(Nhà thờ Tân Định)でした。

この教会は、今回が初めて。

まるでおとぎ話の世界から抜け出してきたかのような美しいピンク色の建物です。青空を背景にそびえ立つその姿は、南国の太陽を浴びて輝いているようでした。

この教会は19世紀後半に建てられたフランス植民地時代の建築物で、現在も多くの地元の方々が祈りを捧げる場所として親しまれております。内部には荘厳なステンドグラスが並び、静寂の中に信仰の深さを感じさせる空間が広がっていました。

ベトナムの街並みの中に、こんなにも美しい西洋建築が溶け込んでいることに驚きながら、しばしその場に佇んでおりました。

ベンタイン市場 〜活気あふれるローカルの息遣い〜

8年前にも訪れたベンタイン市場(Chợ Bến Thành)へ足を運びました。

ここはホーチミンの台所とも呼ばれる巨大な市場であり、食材や衣類、雑貨、お土産などあらゆるものが揃っております。通路を歩いていると、あちらこちらから店員の呼び込みの声が響き、アジアの市場独特のエネルギーに満ちておりました。

「これはどうですか?」「日本から来ましたか?」と陽気に話しかけてくる店員たちの笑顔は、8年前と変わらない温かさを感じさせてくれます。

市場の奥へ進むと、ローカルフードの屋台が立ち並ぶエリアへと辿り着きました。ここで注文したのは、バインセオ(Bánh xèo)です。

米粉とココナッツミルクを使ったパリパリのクレープのような料理で、中にはエビやもやし、豚肉がたっぷりと詰まっております。新鮮な香草と一緒にライスペーパーで巻き、甘酸っぱいタレにつけていただくと、口の中にベトナムの風が吹き抜けるような爽やかさが広がりました。

市場の喧騒の中で味わうローカルフード。これこそが、旅の醍醐味なのかもしれません。

夜のリバーサイドカフェ 〜サイゴン川のほとりで〜

ホーチミンの夜、涼しい風が吹くリバーサイドに佇むカフェで一息つきました。

目の前にはサイゴン川が広がり、その向こうにはネオン輝くホーチミンの夜景が映えております。静かに流れる川のせせらぎと、遠くで響くバイクのエンジン音。そのコントラストが、ホーチミンという街の持つエネルギーを物語っているようでした。

ここで注文したのは、ベトナムコーヒーとサイゴンビール

濃厚な練乳入りのアイスコーヒーは、ベトナムに帰ってきたー!!と思わせてくれる、とびきりの甘さと苦味のバランスが絶妙で、ベトナムならではの味わいです。

サイゴンビールは軽やかで飲みやすく、南国の夜にぴったりの一杯でした。

夜の川辺でゆったりと過ごしながら、8年前にはなかった新しい高層ビルや、洗練されたカフェが並ぶ風景を眺めていると、変わらぬものと、新しくなったもの。その両方が共存するホーチミンの魅力を改めて感じました。

ホーチミンの朝 〜バインミーとカフェ文化〜

翌朝、ベトナムの朝食といえばやはりバインミーです。

フランス統治時代の影響を受けたバインミーは、サクサクのフランスパンにパテ、ハム、なます、パクチーが挟まれたサンドイッチで、ベトナムらしいエッセンスが詰まった一品です。

オーダーしたバインミーは、具材がたっぷりと詰まり、香草の爽やかさがアクセントになっておりました。かじるたびに、カリッとしたパンの食感と具材の旨味が広がります。

また、ベトナムのカフェ文化も魅力的です。ベトナムには至るところにカフェがあり、地元の方々が朝からコーヒーを片手にゆったりと過ごしておられます。フランスの影響を受けたカフェ文化が根付いているのも、ベトナムの特徴のひとつです。

8年ぶりのホーチミンで感じたこと

8年ぶりに訪れたホーチミンは、以前と変わらぬ活気を保ちつつも、新しい一面を見せてくれました。

歴史的な建物はそのままに、街並みはより洗練され、カフェやレストランもおしゃれな雰囲気へと変化しておりました。しかし、市場の熱気や人々の温かさは、8年前と何も変わらず、懐かしさを感じさせてくれます。

また数年後、この街を訪れた際にどのように変わっているのかを楽しみにしながら、ホーチミンをあとにしました。お次はダナンへ。これも8年前と同じコース。お楽しみに。

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

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