ザンビアの首都ルサカにある「Jewel of Africa」を訪問いたしました。現地では夕暮れどきの空が本当に美しくて、旅の始まりにふさわしい景色に出迎えてもらったような気がしました。
この「Jewel of Africa」は、ザンビアの大地から採掘された天然石を、その場で加工・研磨し、ジュエリーとして仕上げている場所です。まさに“アフリカの宝”が生まれる現場です。
中へ入ると、まず目に飛び込んできたのは、色とりどりの宝石の数々。トルマリン、シトリン、サファイア、アクアマリンなど、まるで虹をそのまま並べたようなトレイがいくつも並べられていました。
宝石一つひとつに、まるで物語が宿っているような存在感がありました。それぞれの石が「ここまで来たよ」と語りかけてくるような、不思議な感覚です。
手仕事が息づくジュエルの世界
施設内では、ジュエリー加工の現場も見学させていただきました。ザンビアの若い職人たちが、集中した表情でルーペをのぞき、細やかな手つきで宝石を磨いている様子は、本当に印象的でした。
ある女性職人の方が、「自分の手で石を仕上げる仕事が好きです」と、はにかみながら話してくださったことが心に残っています。ここでは誰もが誇りを持って、ひとつの石に向き合っている。そんな空気が、空間全体から伝わってきました。
工房の機械から響く小さな音や、研磨粉の香り、宝石の色味が移り変わるさま。そのどれもが、命を吹き込まれる瞬間のようで、胸が熱くなりました。
色に宿る、ザンビアのエネルギー
ザンビアは、カラーストーンの宝庫とも言われています。なかでもグリーントルマリンやピンクトルマリン、ゾイサイト、ルビーなどの天然石が豊富で、しかもその品質が非常に高いのだそうです。
スタッフの方から、「ザンビアでは採掘から販売までのプロセスを一貫して行っているからこそ、石の背景も含めて伝えられるんです」とお聞きしました。
たしかに、その透明感や色の深さ、カットの美しさは、ただ“キレイ”というだけでは片付けられないような存在感でした。石そのものが、ザンビアの大地の鼓動を宿している。そんなふうに感じました。
ONE LOVE RADIOで伝えたメッセージ
そして、今回のザンビア滞在でもうひとつ貴重だったのが、ラジオ番組への出演です。
現地で人気のある「ONE LOVE RADIO」という放送局に、JCI会頭がゲストとして招かれ、JCIのグローバルな取り組みや青年会議所の活動について語る機会をいただきました。
自分もスタジオに同行し、その場の空気を体感しましたが、思った以上に緊張感がありました。マイクの前でまっすぐに語る会頭の言葉が、しっかりと現地のリスナーへ届いていく様子は、やはり感動的でした。
「ザンビアの若者にも、もっと世界を見てほしい。そのきっかけをJCIがつくっていきたい」そんな思いが、マイク越しに伝わった瞬間でした。
ちなみに、スタジオの壁に掲げられていた“INSPIRING LIFE-CHANGING RADIO”というフレーズも、なかなかグッとくる言葉でした。まさに、現地に根付いたラジオの力を象徴しているように感じます。
手と心で紡ぐ、ザンビアという国の美しさ
今回の訪問を通して、あらためて感じたのは「手から生まれるものの価値」でした。
宝石を磨く職人の手、言葉を届けるDJの手、迎えてくれるスタッフの手――ザンビアでは、“手でつくる”という営みが日常の中に自然と溶け込んでいました。
現代ではどんどんAIや機械が進化していて、便利な世の中になっていますが、やっぱり人の手から生まれるものには、特別な温度がありますね。
ザンビアという地に、感謝をこめて
最終日の夜、ホテルのロビーで迎えた別れの時間。ずっとこの旅を支えてくれたガイドのDaudとのハグは、言葉よりも深く、確かに感情を伝えてくれるものでした。
彼の案内がなければ出会えなかった景色、聞けなかった話、踏み込めなかった場所。それを一つひとつ思い返しながら、心から「ありがとう」と伝えました。
ロビーの照明の中で交わした握手、見送りの一歩手前での再びのハグ。笑顔の中に寂しさが混じる、そんな時間でしたが、またいつかこの地を訪れることを約束し、飛行機に乗り込みました。
窓の外、ザンビアの夜が静かに遠ざかっていく。旅が終わるというより、新しい何かが始まるような気がして——そんな余韻を胸に、次の目的地「レバノン」へ向かいました。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
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9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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