耳に触れた音、ペダルの先の空 〜シリコンバレーで見たもの〜

2025.04.10

テンダーロインを後にし、カウントダウンに間に合わせるべくラスベガスに向かう途中、少し足を伸ばしてサンフランシスコから内陸へ。

向かった先は、ずっと訪れてみたかった場所、シリコンバレーでした。サクラメント方面からゆるやかに南下しながら、車の窓から見える風景は徐々に変わっていきました。

空が開け、街の喧騒から少し離れたような静けさと、どこか研ぎ澄まされたような空気を感じました。

広大な緑の中に現れるのは、世界を動かす企業のキャンパスたち。中でもやはり、AppleGoogleの存在感は群を抜いていました。

未来のデザインApple本社と、その空間が語るもの

まず向かったのは、AppleのキャンパスとApple Park Visitor Center。曲線が印象的な建物は、まるでガラスと空と緑がひとつになっているような佇まいでした。

静かで、美しく、そして潔い。中に入ると、そのデザインへのこだわりが細部にまで宿っていて、Appleという会社の哲学がそのまま空間になっていました。

Visitor Centerの中には、最新の製品がずらりと並び、自由に触れることができるスペースがあります。Apple Storeというより、もはや“Apple体験の入り口”といったほうがしっくりきます。

そのなかで、自分が特に心を奪われたのが「AirPods Max」でした。ヘッドホンをそっと耳にあて、音楽を流した瞬間、まるで音が頭の中の風景を変えていくような感覚がありました。

ノイズキャンセリングも非常に自然で、まわりの喧騒がすっと遠のくあの感じは、一度味わうと忘れられません。その場で即購入したのも、きっと旅の勢いだけじゃないと思います。あの音のなかに、自分がずっと探していた「静けさ」があったのかもしれません。

ペダルを踏んでめぐる、Googleという街

続いて訪れたのはGoogle本社。こちらはAppleとはまた違った風景が広がっていました。

敷地の広さはまるで「企業というより街」。そんなGoogleキャンパスの中を、なんとGoogleカラーの自転車でめぐることができるのです。

青い空の下、色とりどりの建物を横目に見ながら、ペダルをこぐたびに風が頬をなでていきました。社員用カフェや小さな庭園、彫刻やモニュメントが散りばめられていて、どこも開放的で、創造性がそのまま空間に溶け込んでいるようでした。

Googleplexのなかには、Androidのマスコットたちが並ぶ広場もあり、記念撮影をする人たちでにぎわっていました。

ここには「仕事」だけじゃなくて、「遊び心」が確かに存在しています。

テクノロジーが人間らしさを置き去りにせずに、ちゃんと一緒に未来をつくっていこうとしている。そんな意思が静かに感じられたのです。

サンフランシスコの終わりに訪れたのは、世界のはじまりのような場所でした

シリコンバレーには、華やかな観光地のような派手さはありません。ですが、そこには確かに「世界が動き出す場所」としての強いエネルギーと、未来の気配が漂っていました。

Appleの静寂と洗練、Googleの遊び心と広がり。どちらも全く違う空気感でありながら、そこに流れているのは「変化を恐れない」という共通の精神でした。

12月30日。この場所を訪れることができて本当に良かったと感じています。

海と霧と坂の街・サンフランシスコの旅路が、こうして未来へと続いていく。そんな感覚を残しながら、ラスベガスに向けてハンドルを切りました。

 

 

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
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