マネーの虎という番組が20年くらい前にあった。
一般人である起業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員らが出資の可否を決定するという内容のあの番組。
僕は大好きだった。
去年頃からYOUTUBEを見ながら「懐かしい」と思いアーカイヴを見ていた。
実際に、社長の投資家なる社長のポケットマネーから現金で出資してもらうんだけど、「事業計画」をと言う前に「人間」としてもどういう人間かを審査される意味もある番組。
マネー成立かノーマネーでフィニッシュか?
希望額は1752万円。
その日見ていた内容は、発展途上国モンゴルでタクシー事業を始めたいという男性。
希望額はなんと1752万円。
この番組の平均希望金額が数百万だったのに、1000万オーバーの希望金額は滅多にない。
モンゴルは移動手段に乏しく、冬は寒さが非常に厳しいため、近年タクシーの需要が増えているという。
さらに、ここで志願者はストリートチルドレンの問題について切り出す。
モンゴルには約2000人のストリートチルドレンが存在するという。その多くは、両親はいるが家出している少年少女たち。
モンゴルの家庭では父親が仕事が無い、あっても仕事の仕方が分からないために飲んだくれて、妻や子供を殴ったり家庭が荒れているケースが多く、それに耐えきれずに子供が家出してしまう。
「きちんと仕事したい人には仕事を与え、まっとうな生活を送ってもらいたい。」
志願者のタクシー事業はストリートチルドレンなどの社会問題にも寄与できる可能性があるという。
いろんな計画書やプランを練って投資してもらうと一生懸命な男性。
恐れるならするな、するなら恐れるな
そこで「失敗したらどうするの?」
という質問を、ある審査員が言った。
そして、その問いに対し、起業家は答えた。
「モンゴルでこんなことわざがあります。恐れるならするな、するなら恐れるな。これは私がいつも心の中に思っていることです。たしかに保障もなにもありません。ただ、一旦やろうと思って決めたことについては、何がなんでも成し遂げる。信頼を勝ち得る。そういったことで私は頑張っていきたいと思っています。」
すごく、いい言葉だなと。
この審査員の言葉の意としては「失敗したら、いろいろ失うかもしれないよ?それでもやり通せるだけの覚悟はありますか?」という事。(実はもっと意地悪な質問かもしれないけど)
リスクはある。もしかしたら今まで築き上げてきたもの全てを失ってしまうかもしれない。
しかし、彼はそれでも「やる」という選択をした。
そして結果的に無事、希望金額を全額融資してもらうことに成功。
無事、マネー成立となった。
プライベートでも一緒
これビジネス以外でも本当にそうだと思う。
ビジネスだけリスクがつきまうものでは無い。プライベートでも一緒だ。
その人生という長い「選択」の繰り返しの道中で、「これやったらマズイかも?」でも「いいや。やっちゃおう」って思って逆鱗に触れ、詰められちゃう人。
映画などでよくあるけど、これはしょうがない(笑)
だって分かってたハズだから。これやったらヤバイかもって。
それでも、そのリスクを蹴ってまでも、実行に移せるのなだから大したものだと思う。仕事でも色んなリスクの張り方がある。出資や融資をする側、される側。
極論だけど、恋愛で言えば「駆け落ち」がそうだろう。
駆け落ちを実行するほどの熱量って本気で凄いと思う。なんの保障もないけれど、身内も、友達も、住む場所も何もかも失っていいと思えるのだから。
でもって、それが嫌ならハナからそんなことはしないこと。
恐れるならするな、するなら恐れるな。
これは生きてく上での鉄則だ。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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