先日石井拳之君にお誘いされた行ってきました連携協定記念トークイベント。
本イベントでは、本学と長浜市の連携協定に係る調印式の後、本学学生による公開プレゼンテーション、長澤学長と井口博美造形構想学部長、浅見市長によるクロストークを実施されました。
当日は長澤忠徳学長が長浜市を訪れ、浅見宣義市長とともに協定書に署名されました。
浅見市長は「美術大関係者とまちづくりができることを喜んでいる。学生も長浜で将来の可能性を追求してほしい」と話しいただきました。
長澤学長は「失敗してもいいからやってみる、ということを受け入れてくれた。期待して見守ってほしい」とこれからの協定を結ぶにあたっての想いを語っていただいた。
そして、クロストークでは「デザインって地域に何をもたらしてくれるんですか?!」、「美大と地方都市が連携したら何が起こるんですか?!」という2つのテーマで、産学連携の実態にメスを入れ、長浜の印象を語ってもらいました。
自然も、文化もふんだんにあるこの長浜。素晴らしい、と語っていただいた上で、中でも特に印象的だったのが、「暮らし人が自慢気に住んでいる街が、本当の意味ですばらしい街。」という言葉。
やはり、インフラ設備だけが完璧に整う都会に比べて、地方の人がここだけは負けないよ!という部分は、お金では買うことのできないそこにしかない人との繋がりや、資源だという。
これには全く同感でした。
現在、本学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の学生が⻑浜市の城下町にある、明治時代から旅館・住宅として⻑年使われており今は空き家となっている「吉田邸」を舞台に住み込み、生活の中で使われてきた家財道具がそのまま残されていました。
それらを単に処分するのではなく、ナラティブ(多角的な物語)を掘り起こしながら、ライブプロジェクトとして活用方法のリデザインを発表されました。
1ヶ月間のリサーチの成果と、リノベーションを控えた吉田邸でこれからも使っていく家財道具のデザイン提案を、参加学生がプレゼンテーション。
学生の濱田さんは「長浜という街は、長きにわたって続いてきた歴史を大切にしながら、それと寄り添うように暮らしが形成されていると感じた。我々は1カ月の制作期間の中で、家財道具を通して見えてくる人々の暮らしに思いをはせることを重視したが、『暮らしに寄り添う』という態度は、きっと長浜という街に1カ月生活したからこそ、たどり着けたものだと思う」と振り返りました。
リサーチの視点もさることながら、やはりアウトプットの観点もさすがムサビ!!という感じでユニークでした。そしてプレゼン力の力が凄すぎて引いちゃくくらい感動しました。笑
なかなか20歳でカメラがガッツリ入っている環境で大きな声でハキハキと喋りながらプレゼンできる人も少ないのに、ロジックが完璧に通ってて説得力がある。
社会人でもこのレベルでプレゼンできる人って果たして何人いるだろう?なんて考えさせられました。
さて、クロストークの中でもあったのですが、これからの時代は「問う」時代になるということ。
だから現場に行き、自ら興味をもって、人に聞いたり調べたり、その中で様々な発見をどれだけアウトプットできるか。アウエイの人間がそれを実践するには、自身がその土地に2、3日では足りません。だからこそ、一ヶ月住み込み、当時の空気感と共に暮らしてみる。ということ。
これが非常に大切なことですね。
写真は全て山内美和子様撮影
様々な気づきを与えてくれた、拳之くん、ありがとうございました。
さいごに学長が仰っていて一番刺さった言葉を。
地元の若者へ。
都会に行って、グローバルで成功してた人が別に偉いんじゃない。
日本に帰ってきても誇れるくらい成功している人が素晴らしいんだ。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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