がら、がら、とスーツケースがいちいち大仰な音を立てたがる。早くこれを引きたい。
けど、おおよそこの中に入っている人生の大切な荷物。これ以上でも、以下でもない。すべてが大体、ふたつの瞳と2本の腕で把握しうる範囲におさまってくれているというのは、身動きが取りやすくて。
人生観がいくつも変わっていくということは良いことかもしれないけれど、9月。決して素晴らしい年月の過ごしではなかったような気がする。
もっと僕はフレキシブルに動けるはずなのに。いろんな制約が課せられた。
そんな事が動き出した9月。
まだ今年が終わっていないのにも関わらず、来年はもっといい年にしたいな。なんて思いました。
ボコボコに凹んだRIMOWAを引きながら、赤土の地面をワークブーツで踏み込んで見えてくる世界。そうだ。
なにもない田舎街、カンボジアでも感じた、モノに支配されて生きるという滑稽さ。恐れをなくしていうとそういうことだ。俗にまみれ一喜一憂することの軽薄さってヤツはこれからもっと露骨に顕になってくる。

もっと、自由に世界を歩き回れたはずの日がまるで嘘のように消えてしまって。
僕はこの地元に閉じこもってしまった。旅先では明日の行く宛なども決めていなかったあの日、地平線の向こう側に沈みゆく夕日を、一人眺めながら今日の宿のコトを考えたり。
人生はどうやら思った以上に一瞬に過ぎていく。
この時間を、いかに有意義に過ごすか。
来年は今年以上に断捨離していきたい。
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