風を抱きしめた日、モンゴルの空が開いた瞬間

2025.08.08

フランクフルトの街をあとにして、機内で流れる飛行マップの画面に「Ulaanbaatar」の文字が近づくたびに胸が高鳴っていました。

飛行機の窓から見えたのは、どこまでも広がる茶色と緑のパッチワークのような大地。都市のビル群とは全く異なる、果てしない自然が視界いっぱいに広がっていました。

チンギスハーン空港に到着すると、澄み渡る空と乾いた空気が迎えてくれました。頬にあたる風は少し冷たく、ドイツとは全く違う香りがしました。空港から会場へ向かう道中、窓の外にはゲルや放牧中の馬たちの姿が見え、すでにモンゴルの物語の中に足を踏み入れた気分でした。

会場に到着すると、オープニングセレモニーが始まる直前。ギリギリ間に合った安堵感と同時に、巨大なステージが目に飛び込んできて、そのスケールに圧倒されました。

ステージの両脇には大型のLEDスクリーンが並び、各国の国旗や笑顔の参加者たちが映し出されています。その熱量は、日本で例えるならフジロックフェスティバルのような躍動感に、国際会議ならではの格式が加わった特別な空気でした。

壇上に立った島山田海斗氏のスピーチは、落ち着いた声ながらも一言ひとことに力がこもっていて、会場中が静まり返る瞬間がありました。

「未来を作るのは、まさに今この瞬間の私たち自身だ」という言葉が、青空と風と共に胸に深く刻まれました。

ゲルの中のご馳走と、羊の体温の記憶

会場内には、モンゴルの伝統的な住居“ゲル”がいくつも設置されていて、それぞれが小さなもてなしの空間になっていました。外観は白く丸いシンプルな形ですが、扉を開けると別世界。木製の骨組みとカラフルな模様の布が組み合わさり、壁には伝統工芸品や装飾品が並んでいました。

その中央に置かれた大きなテーブルには、豪快な料理が並んでいます。中でも圧倒的な存在感を放っていたのが、羊のお腹に熱した石を詰めてじっくり蒸し焼きにした“ホルホグ”です。

調理の様子も間近で見ることができ、羊の中から立ち上る湯気と香ばしい香りがゲル全体に広がっていました。お肉は驚くほど柔らかく、噛むたびに大地のミネラルを含んだような深い味わいが広がります。骨付きの部位を両手で持ち上げて頬張ると、指先まで温かさが伝わってきました。

この一皿には、遊牧民の知恵と自然との共存の歴史が凝縮されているのだと、しみじみ感じました。

世界の仲間たちと夜を越えるクラブナイト

二日目の夜は、日中の会議とはまったく異なる顔を見せました。フィリピンJCIが主催する「クラックナイト」に参加。会場はまるで海外ドラマのワンシーンのような熱気と光に包まれていました。

音楽は重低音が響き渡り、フロアの照明はリズムに合わせて七色に変化します。世界各国から集まったメンバーが肩を並べ、ドリンク片手に笑顔で踊る姿は、国境も言葉も超えた一体感そのものでした。

日本からの参加者も多く、日の丸の小旗を手にした仲間たちと再会し、自然とハイタッチやハグが交わされます。タイのメンバーとは即席でダンスバトルのような流れになり、韓国のメンバーからは地元のお菓子を差し入れてもらうなど、まさに文化交流の夜でした。

光のトンネルと、夢の続き

夜更け、ホテルに戻る前に立ち寄ったナイトパークも強く印象に残っています。

真っ暗な夜空の下に、レインボーカラーの光で彩られたトンネルが浮かび上がり、道の先まで幻想的に続いていました。歩くたびに色が微妙に変わり、足元にも光が反射してまるで水面を歩いているような感覚になります。

その中を仲間たちと笑いながら進む時間は、まるで修学旅行の夜のようなワクワク感。ふと立ち止まり、振り返ると、光に包まれた人々のシルエットが浮かび上がり、その瞬間を写真に収めずにはいられませんでした。

モンゴル初日のまとめと次なる大地へ

初日の締めくくりには、夜空を覆うほどの花火が打ち上げられました。音と光が胸に響き、会場のあちこちで歓声が上がります。JCIの旗が風に揺れ、その隣に立つ自分の存在を実感しました。

この日だけでも数えきれないほどの人と出会い、言葉を交わし、笑顔を交わしました。撮った写真の一枚一枚に、モンゴルの空気と熱気が焼き付いています。

次回は、いよいよモンゴルの大自然へ。チンギスハーン像や壮大な草原、そして澄み切った空気の中で過ごした時間をお届けします。どうぞお楽しみに。

 

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

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