旅から生まれた映画がある。
題名は『ブランカとギター弾き』
なかなかゆっくりとした時間は過ごせなかったGWでしたが、映画を一本見たので紹介します。
コロナ禍になってから遠ざかってしまった東南アジアの風景が鮮やかに蘇り、そしてその土地の「リアル」が映っていて思わずため息が出てしまうほどいい映画でした。
ネタバレしてしまうので全ては書きませんが概要だけ。。。
舞台は真夏のフィリピンはマニラ。
この映画は、両親のいないストリートチルドレンの少女「ブランカ」と、盲目のホームレスのギター弾き「ピーター」が繰り広げる物語。
主人公は親なし、そして家なき子のストリートチルドレンのブランカ。

窃盗や物乞いをしながら路上で暮らしている孤児の少女ブランカは、ある日テレビで、有名な女優が自分と同じ境遇の子供を養子に迎えたというニュースを見て、“お母さんをお金で買う”というアイディアを思いつきます。
その頃、行動を共にしていた少年達から意地悪をされ、ブランカの小さなダンボールで出来た家は壊され、彼女は全てを失ってしまいました。
途方に暮れるブランカは出会ったばかりの流れ者の路上ギター弾きの盲人ピーターに頼み込み、彼と一緒に旅に出るという物語。
辿り着いた街で、彼女は「3万ペソで母親を買います」と書かれたビラを張り、その資金を得るために窃盗をする。
母親という絶対的存在が欲しい少女ブランカからすると、お金を払ってまで「母親」という存在が欲しいのです。
生きる。ということの辛さと喜びが同居したようなこの映画は個人的に見た2021年映画ベスト3に入る内容でした。
ゴミ溜めの環境から強く、たくましく生き抜くブランカと、それを許さない街の人たち。すこしでもスキがあれば、人の命を銭金に換算してしまおうとするスラム街の風潮。
本当にこいった映画を見る度に「日本て恵まれた国」と思うのと同時に、東南アジア特有のあらゆる意味での「生きる」ことへの執着を強く感じます。

皆様にもぜひ一度、見てもらいたい映画です。
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