ドキュメンタリー映画『ベトナム戦争の記録』〜2018を振り返る〜

2018.12.22

最近、ちょっとNetflixで時間を見つけては見ているドキュメンタリー映画『ベトナム戦争の記録』

タイトルの通り、ベトナム戦争を題材した映画なんだけど、実際に僕が訪れたホーチミンにある戦争証跡博物館に展示されていた以上の内容の濃い(目を覆いたくなるような描写の)映像やフィルムがそこには沢山収められていた。

全部で10の大作。監督はケン・バーンズとリン・ノービック。

当時のアメリカ軍と、NFL(ベトコン)の体験談が記録された貴重な映像、音声、インタビュー内容。

映画を通して、数ヶ月前のベトナム、ホーチミン、ダナンの情景が頭の中に蘇る。

あぁ。そうなんだよね。

ひんやりと冷たい鉄の塊は、今日もここを訪れた人に「戦争」の怖さを教えているんだろうな。

訪れれた街のすべてが、あの時代を思い出させる。

川を下って海に向かう。

一人でバイクを走らせて向かった先にあった、嘘のように美しかったダナンビーチのサンライズ。

パームツリーの数々。

心地ちよい風と、湿度、さらっと頬をなでる潮風が。あの夏の日の記憶になって。

だけど、そんな美しいこのビーチに、あの1965年に訪れた第3海兵水陸両用軍。
アメリカは地上戦闘部隊3500人をダナンへ上陸させた。

 この上陸をきっかけにベトナム戦争は泥沼化していく。

自分が確かに訪れたあの場所に、暗く悲しい歴史があって。

現実逃避にこの旅を選んだのではない。

本当は、現実にあったことをこの目で確かめたかったんだ。

そして当時、ベトナム戦争の裏で起こったもうひとつの真実がチベット僧の焼身自殺。

1963年6月11日、ティックはスカイブルーのオースティンに乗って政府に対する抗議活動のためにサイゴン(現在のホーチミン市)に向かった。

ティックは姿勢を崩すことなく車を停めると、すすり泣く学生にガソリンを体中にかけさせ、マッチを擦った。

ティックは強硬な抗議活動と信念の象徴となった。

雨を見たか?

映画の挿入歌でも60〜70年代を代表するボブディランや、ローリング・ストーンズ、などの曲が使われているんだけど、個人的にベトナム戦争で最も印象的な曲はCCRの「Have you ever seen the rain?」に及ぶものはないと思っている。

結局のところCCRのジョン・フォガティはこれは反戦歌ではない。と後のインタビューで言っているけど、真相は定かではないと思っている。

ぼくの見解としてはこうだ。

70年にこのsingleをリリースしているCCR。

アメリカ人である彼らが、泥沼化している渦中の戦争に想いを馳せないはずがないと僕は考える。
それは、これまでの音楽、映画、伝記、にもベトナム戦争がこびりついている。

ジョン・フォガティはこの曲を反戦歌だと認めたら非国民だと野次られるのをおそらく恐れていたのでは?ないかとさえ思う。

でも真相はあの時代、あの戦争を行った人にしかわからないのではないではいか。と思う。

何が正義で、悪なのか。

今年はプライベートを含め、本当にこのシンプルなことに向かわせられた日々が多かったように思える。

思い出したのは君の顔

いつか風化していってしまいそうなこの旅の思い出も、ゆらりと揺れたホイアンのランタンも。

全ては愛された家族と、その土地の歴史を守ってきた人々の胸の中で生きてる。

僕は彼と出会って、家族というもの。前を向いて生きるということ。を再認識させてもらった。

元気かな。

映画を見て、君を思い出しました。

日本より愛をこめて。

 

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ホーチミンにある戦争証跡博物館についての記事はこちらから

 

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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CEO

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