再会の笑顔が織りなす旅 〜イスタンブールで出会った友情と文化〜

2025.09.08

さて2日目イスタンブール、まず思い浮かぶのが大好物の料理「サチカブリマ」です。

細かく刻まれたトマトや野菜にオリーブオイルが絡み合い、レモンを絞ると一気に華やぐ爽やかな一皿。これを焼きたてのパンにのせて食べると、口いっぱいに広がる香りと酸味が旅の疲れを癒やしてくれます。

加えて欠かせないのが「サバサンド」。

ガラタ橋のふもとで漂う香ばしい匂いに誘われて手にしたサバサンドは、豪快に焼かれたサバとシャキシャキの野菜、レモンを絞ったシンプルな味わいが絶妙。

前回も食べましたが、個人的にはラップタイプのサバロールのほうが好みです。

イスタンブールに来た実感が、胃袋を通じてじんわりと身体にしみ込んでいきます。

癖になる美味しさで、トルコに来たら必ず食べる料理のひとつですね。

サズーの音色に包まれて

食後の散策で立ち寄ったのは、イスタンブールの楽器屋。店内の壁一面に並ぶのは、トルコの伝統楽器「サズー」をはじめとする弦楽器たち。どの楽器も美しく磨き上げられ、木目の光沢が歴史と職人の魂を語りかけてきます。

試しに一音鳴らしてみると、その響きは深く、乾いた大地の風や市場の喧騒、祈りの声をすべて飲み込んで鳴っているようでした。楽器は単なる音を出す道具ではなく、文化そのものを伝える存在なのだと実感しました。

魅惑のトルコ絨毯

続いて足を運んだのは、今回の旅の大きな目的のひとつであるトルコ絨毯の店。店内には所狭しと並ぶ絨毯が山積みされ、赤や青、金色の模様が織りなす光景はまるで美術館のようでした。

一枚一枚を広げるたびに、その織りに込められた物語が浮かび上がってきます。幾何学模様の連なりは祈りや願いを表し、鮮やかな赤は家族や愛情を象徴するのだとアビディンは語ってくれました。

手に触れると驚くほど柔らかく、同時に強さも感じられます。

この素晴らしさに魅了され今回もバイヤー目線で様々な絨毯を仏所行く単なる装飾ではなく、家族を守る talisman(護符)のような存在なのだと気づかされました。

宝物のように積み上がるヴィンテージの世界

さらに足を伸ばしたグランドバザールでは、時間が止まったかのようなヴィンテージの世界が広がっていました。

天井からぶら下がる色とりどりの装飾、壁を埋め尽くす布やアクセサリーの数々。

中でも目を奪われたのが「アフガンブレード」のパーツを取り入れたアクセサリー。

硬質な鉄の光沢と繊細な刺繍がひとつになったその造形は、荒々しさと優美さを併せ持ち、見ているだけで胸が高鳴りました。

それらは単なる装飾品ではなく、異なる民族と時代が交錯して生まれた「文化の証」。

一つひとつの品が、過去と現在を結ぶ物語を語りかけてくるようでした。

アビディンとの再会

そして、今回の旅で最も心に残ったのは、旧友アビディンとの再会でした。前回の訪問から一年半、再び会える日を心待ちにしていました。変わらぬ笑顔で迎えてくれた彼と過ごす時間は、懐かしさと新鮮さが同時に押し寄せてくるものでした。

夕暮れ時、ブルーモスクを背に一緒に撮った写真には、友情という言葉以上の絆が映し出されているように感じました。旅の中での偶然の出会いが、時間を超えて続いていく――それは何よりの宝物です。

家庭で味わった心のごちそう

さらにアビディンは、自宅へと招いてくれました。リビングにはトルコ絨毯が敷かれ、窓からは柔らかな光が差し込んでいました。テーブルに並んだのは、奥様が用意してくださった家庭料理。

トマトとパプリカを煮込んだ料理に、ブルグルの優しい甘み。

シンプルでありながら滋味深い味わいに、思わず「これぞ本物のトルコ」と声を上げてしまいました。食卓を囲みながら交わす会話は、言葉の壁を超えて心をつなげてくれます。

家庭の温もりに触れたこの時間は、旅の中で最も深く心に残る瞬間となりました。

イスタンブールの旅が教えてくれたこと

今回のイスタンブール滞在は、食と文化と人との出会いが交差する濃密な時間でした。

サチカブリマやサバサンドの味覚、サズーが奏でる音色、トルコ絨毯の模様に刻まれた歴史、そしてヴィンテージグッズに宿る異国の記憶。どれもが鮮やかに自分の心に刻まれました。

そして何より、アビディンとの再会と彼の家庭での時間は、旅を「物語」へと昇華させてくれました。

人とのつながりがあってこそ、文化や歴史はただの知識ではなく「体験」として心に残るのだと強く感じます。

次回は、アンタルヤへと足を運び、風と大地が作り上げた奇跡の景観をお届けします。

さらにその次はカッパドキア、気球から眺める朝日、岩窟住居の歴史、そして人々の暮らし。そのすべてがまた新たな発見となることでしょう。どうぞお楽しみに。

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
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