JBMの公式日程が一段落して、観光に出かける日がやってきました。
会議中はスーツを着て、会場とホテルを往復する毎日でしたが、この日は違います。カジュアルな服に着替えて、仲間たちと街に繰り出しました。

クアラルンプールに来たからには、見ておきたい場所がいくつかある。 まず向かったのは、マレーシアの象徴とも言える場所でした。
ツインタワーの足元で
ペトロナスツインタワー。 写真や映像では何度も見たことがありました。
でも、実際にその足元に立った時の感覚は、画面越しとはまったく別のものでした。 見上げると、銀色に輝く2本の塔が空に向かって伸びている。

88階建て、高さ452メートル。イスラム建築のモチーフが取り入れられた外観は、どの角度から見ても美しい。2本の塔を繋ぐスカイブリッジが、空中に浮かんでいるように見えました。
噴水の前で写真を撮りました。青と白のタイル張りの地面に水しぶきが飛んでいて、その向こうにタワーがそびえている。

仲間たちとポーズを決めて、何枚も撮り合いました。こういう写真を見返すと、その時の空気まで思い出せる。 タワーの中にも入りました。ペトロナスのミニチュア模型が展示されていて、光り輝くタワーの精巧なレプリカに見入ってしまいました。

PETRONASがスポンサーを務めるF1マシンも展示されていて、黒とシルバーのボディが照明に反射して美しかった。

マレーシアを代表する企業の誇りが、この空間に凝縮されていました。
バトゥ・ケイブス
次に向かったのは、バトゥ・ケイブス。クアラルンプール郊外にある、ヒンドゥー教の聖地です。 到着して、まず目に飛び込んできたのは、カラフルな「BATU CAVES」の巨大な文字のオブジェ。

その奥に、石灰岩の巨大な崖がそびえている。崖の手前には、ヒンドゥー教の寺院の門が色鮮やかに立っていました。 そして、黄金の像。 高さ約43メートルの、ムルガン神の黄金像。右手に槍を持ち、真っ直ぐに前を見つめている。

その大きさと存在感に、しばらく見上げたまま動けませんでした。インドで見たヒンドゥー教の寺院とはまた違う、マレーシアのヒンドゥー文化がここにある。
272段の試練
バトゥ・ケイブスの洞窟寺院に行くには、272段の階段を登らなければなりません。 この階段が、虹色に塗られていました。赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫。まるで虹の上を歩いているような、フォトジェニックな光景です。

でも、見た目の美しさとは裏腹に、登るのは本当に大変でした。 段の一つひとつが高い。気温は30度を超えている。汗が止まらない。途中で何度も立ち止まって、息を整えました。振り返ると、下に広がるクアラルンプールの街並みが見える。ムルガン像の頭の頂が、もう自分より下にある。

それだけ登ってきた。 屋根の上を猿が走っていました。長い尻尾をひらりと振って、こちらを見ている。バトゥ・ケイブスには野生の猿がたくさんいて、観光客の食べ物を狙っている。

油断すると持ち物を取られると聞いていたので、カバンをしっかり抱えて登りました。 ようやく頂上に辿り着いた時、足はがくがくでした。
洞窟の中の寺院
階段を登り切った先に、巨大な洞窟が口を開けていました。 天井が見えないほど高い石灰岩の洞窟。その中に、ヒンドゥー教の寺院が建っている。

カラフルな塔門が、岩の壁を背景にして立ち上がっている。自然が作った空間の中に、人間が作った祈りの場がある。

その組み合わせに、息を呑みました。 洞窟の内部は、想像以上に広かった。天井の隙間から自然光が差し込んでいて、その光が石灰岩の表面を照らしている。

白い岩肌と、色鮮やかな寺院のコントラスト。青、緑、金、赤。ヒンドゥー教の神々が、洞窟の壁に沿って並んでいる。 インドのマハーバリプラムは石の寺院、パタヤは木の寺院、そしてマレーシアは洞窟の中の寺院。この旅で訪れた祈りの場所は、どれも全く違う姿をしていました。

でも、人が祈るという行為の根源にあるものは、どこでも同じだと感じました。 階段を降りるのも、これがまた大変でした。登る時とは違う筋肉が悲鳴を上げる。
急な段差を一歩一歩、慎重に降りていく。膝が笑う、という表現がこれほどぴったりくることはありませんでした。
マレーシアの食卓
観光で歩き回った後の食事は、格別でした。 ナシレマを食べました。マレーシアの国民食とも言える一皿。ココナッツミルクで炊いたご飯に、フライドチキン、ゆで卵、カレー、小魚の佃煮、サラダ。金属の器に分かれて盛られたそれぞれのおかずを、ご飯と一緒に食べる。

一口ごとに味が変わって、飽きることがない。 肉骨茶も、滞在中に何度も食べました。白い器に入った澄んだスープと、ゴロッとした豚肉。揚げパン(油条)を浸して食べると、スープの旨味が染み込んで、これがたまらない。朝食にも昼食にもなる万能の一杯です。 シーフードにも出会いました。アサリをニンニクとソースで炒めたもの。蟹を甘辛いソースで煮絡めたもの。レタスの上に盛られた蟹は、殻ごと口に運んで、指をべたべたにしながら食べる。

こういう食べ方が一番うまい。 路上では、男性が牛の足を丸ごと炭火で焼いていました。
超高層ビルを見た後に、まるでダウンタウンのようにその下では別の世界が広がっている。だけど同じ国である。というなんとも不思議な感覚でした。

夜の締めにシャワルマも食べました。焼いた肉と野菜をパンで包んだ、中東系の料理。マレーシアにはマレー系、中華系、インド系の料理に加えて、中東系の食文化もある。一つの街で、世界中の味に出会える。それがクアラルンプールの底力でした。
夜のクアラルンプール
最後の夜、JCIのディナーに参加しました。 洗練されたレストランに、世界各国のメンバーが集まっている。赤いシャツを着たスピーカーが、マイクを持って話している。
テーブルの上にはビールとワインが並んでいる。国も言葉も違う人たちが、一つのテーブルを囲んでいる。

JCIが作ってくれるこういう場が、自分にとっては何よりの財産です。
ディナーを終えて、夜の街を歩きました。「Visit Malaysia」と書かれた巨大なイルミネーションのアーチが、通りの上に輝いていました。

赤いリボンの形をしたそのアーチが、マレーシアの国旗の色で彩られている。この街が、世界中から来る人を歓迎している。 おしゃれなカフェにも立ち寄りました。

黒いレンガのカウンターに、丸いスツールが並ぶ。壁にはコーヒーカップがずらりとディスプレイされている。マレーシアのカフェ文化は、想像以上に洗練されていました。
次回は帰国の際に一日立ち寄ったベトナム・ハノイの様子をお届けします。
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