そのわずかな違いが現るのが名刺の面白いところ。

2017.10.30

TAKASHI-DESIGNではWEB制作以外にも、名刺などの紙媒体の印刷物も承っております。

今回は、その中で他社で作った名刺をもとに、レイアウトはそのままで記載する情報を差し替えて欲しいという依頼。

元データがあるのでそのままの色で出力したところ、なんと実物(今使われている)の名刺と色味がぜんぜん違う。。。

原因として、そもそもいただいたデータのカラーモードはRGBとCMYKの混合であった。

色の3原色には光の三原色(RGB)色料の3原色(CMY)があり、通常では「紙」で出力する場合にはCMYKオンリー。

うーん。これはちょっと困った。クラアントさんもストックされている名刺も残りわずか。どう考えても急ぎの案件だったので、いつもお世話になっている印刷屋さんに飛び込んだ。

現状を説明し、助っ人Iさんに色味の調整を肉眼で見ながらチェック。

現物をスキャニングして、グラフィックソフトのスポイトツールで色を拾う方法もあるんだけどムラが多いのでこの方法は実用性に欠ける。

裏側に潜入

普段デザイナーが、なかなか見ることのできない印刷の裏側。

裁断の際によく使われる「裁ち落とし」の意味も現場に行くと、より深い意味で理解ができる。

オンデマンド印刷機で試しに刷ってもらう。

この道30年を超えるベテランの方々にも無理を言って、データを出力する前に印刷機側で微妙な明るさ調整をしてもらう。

「もう少し暗い方が現物に近いですね」

そう指示を投げると、すかさず出力前のデータのいじりに走るIさん。

本当に微妙な違いなんだけど、一枚の名刺に裁断した時にその「違い」はきっちりと出る。

色校正

3パターンほど刷ってもらい現物に一番近い色味を探す。

もうこの辺は本当に微妙な違い。

小回り効くって本当にこの業界では重要なことだと思う。

なんとか現物に近づけた。
ちなみに一番右下が、最初に刷ったもの。こんなに違う。

とにかく無事、校了。
分解して色味をバランス取りできたので、今後またこのデータで他の社員さんの分も問題な印刷できる。

午後一でこの案件を印刷現場に持ち込んで数時間、夕方にはクライアントに納品できた。

このスピード感を今後も大切にしていきたい。

 

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

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