朝焼けに染まる異国の街並み。
見知らぬ駅の片隅で開いたノートパソコン。
コーヒーの香りが漂う小さなカフェ。
そんな場所からでも、わたしは今日も仕事をしています。
オフィスとは、四角いビルの中にあるものではない。
そう気づいたのは、旅をしながら働くようになってからでした。
カリフォルニアの青空の下、潮風に吹かれながらアイデアを練ったあの日も、サンフランシスコのヘイト・アシュベリーで色とりどりのタイダイ柄に目を奪われた瞬間も、すべてが今の自分のクリエイティブの一部になっています。
世界がオフィスであるということ。
それは、どこにいても、誰といても、自分自身で価値を生み出せるということにほかなりません。
自由であることの意味、そして覚悟
移動しながら働くという生き方は、自由の象徴のように見えるかもしれません。
けれど、それは決して、気ままで楽な道のりではないのです。
時間も場所も、すべて自分で選び、責任を持って完遂する。
自己管理が求められる日々の中で、自由とは同時に「覚悟」でもあることを思い知らされました。
イタリアのローマ遺跡でを進めたプレゼン資料。
コロンビアのステイ先で、急遽組み直したプロジェクトプラン。
どんな環境でも、変わらずアウトプットを出し続ける。
それが、このスタイルで生きる者に課せられた使命だと感じています。
誰にでも真似できるわけではないかもしれません。
けれど、だからこそ、この自由さを手にできたことに、心から感謝をしています。
出会いがもたらす、想像を超えたクリエーション
旅先で出会った人々は、わたしにとって何よりの財産です。
それぞれの街、それぞれの瞬間にしか存在しない出会いが、想像もしていなかった発想を呼び起こしてくれました。
バンコクのナイトマーケットで、見知らぬアーティストと語り合った夜。
アムステルダムのカフェで、隣に座った老紳士から聞いた、自転車文化の哲学。
アフリカ・ルワンダの路上で、地元ミュージシャンたちが奏でる即興リズム・セッションに心震えた日。
こうした体験の一つひとつが、確実にわたしの中に新しい”何か”を芽吹かせました。
それは単なるインスピレーションではなく、確かなイノベーションへの種となり、
今のクリエイティブワークに豊かな広がりを与えてくれています。
世界を歩きながら考える、これからの働き方
情報化社会が進み、世界はかつてないほどつながりました。
けれど、リアルな空気を吸い、そこに生きる人々の温度を感じる旅には、デジタルでは決して得られない生々しいエネルギーがあります。
アフリカの乾いた大地も、
フィンランドの白樺並木も、
カンボジアの赤い土のフィールドでも、
すべてが仕事場であり、学び舎でした。
場所に縛られず、国境も越え、文化の違いも超えて、自由に働き、生み出していく。
そんな働き方が、これからの時代にはますます必要になっていくと確信しています。
自由に生きることは、挑戦し続けること
もちろん、簡単な道ではありません。
孤独を感じることもあるし、不安に駆られる夜もありました。
それでも、旅を続け、働き続けることで、自分自身と深く向き合うことができたのです。
「自分は、何を創り、それを誰に届けたいのか」
その答えを探し続ける旅でもありました。
わたしは、まだ旅の途中にいます。
けれど、このスタイルに誇りを持っています。
そして、これからも世界という無限のキャンバスに、自分だけの色を重ねていきたいと思っています。
「世界はあまりにも広く、人生は短い。」
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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