一度のチャンスで叶えた〜青の洞窟探訪とカプリ島の美景〜

2024.12.10

ナポリからカプリ島へ向かう旅路は、憧れていた冒険そのもの。ナポリの港に早朝到着し、少し混雑したフェリー乗り場でチケットを手にすると、海風を浴びながらカプリ島へと向かうフェリーに乗船しました。

透き通る地中海の青さが、次なる冒険への期待を膨らませます。

カプリ島の港「マリーナ・グランデ」に到着すると、そこは絵画のような美しい風景が広がります。カラフルな建物が斜面に立ち並び、真っ青な海と空のコントラストが息を呑む美しさでした。

港でひと息ついた後、次の目的地である「青の洞窟」へ向かうため、バスに乗り継ぎました。

青の洞窟までの道のり

青の洞窟へ行くためには、カプリ島の港から「アナカプリ」と呼ばれる地区までバスで移動します。バスは小さく、乗車するのに少し行列ができましたが、その間も美しい景色を眺めることができたため、待つ時間さえも楽しめました。

バスが山道をくねくねと登っていくと、眼下に広がる地中海がどんどん輝きを増していきます。小さな町アナカプリに到着後は、さらに小型のボートに乗り換え、いよいよ青の洞窟を目指します。

この道のりそのものが冒険であり、移動手段を変えながら到達する過程が、目的地にたどり着く喜びを何倍にも膨らませてくれるのです。

青の洞窟への挑戦

青の洞窟、正式には「グロッタ・アズーラ」は、世界中の旅行者を魅了する神秘のスポット。

しかし、その美しさに触れることができるのは実に限られた幸運な人々のみです。なぜなら、洞窟の中へ入るためには潮の高さや波の状況がすべて完璧に揃わなければならないからです。

現地で知り合った旅行者の中には、「これで5回目だけれど、まだ一度も入れたことがない」という方もいました。実際、洞窟に入るためには小さな手漕ぎボートに乗り換えますが、入り口の高さがわずか1メートル程度しかないため、潮が高いときや波が荒いときは中止になることが多いのです。

その希少性が青の洞窟の神秘性をさらに高めています。

今回は幸運にも一度のチャレンジで入ることができました。

小さなボートに乗り込み、ガイドの「頭を下げて!」という指示に従いながら洞窟内へ滑り込むと、そこには息を呑むような光景が広がっていました。

太陽光が水中から反射して、洞窟全体が青く輝く光の魔法に包まれていました。

この青さは、ただの色ではなく、まるで時間が止まったような感覚を与える「特別な青」。ここにたどり着けたことへの感動と、スリに遭った悔しさを一瞬忘れるほどの美しさでした。

ガイドが歌うイタリアの伝統歌も、その場の雰囲気をさらに特別なものにしてくれました。ほんの数分間の体験でしたが、その短さが一層その価値を高めているようにも思います。

洞窟から戻る際、少し困った出来事がありました。

以前のナポリでのスリ被害の影響で、チップを渡すための現金がないことに気づきました。

申し訳ない気持ちを船頭さんに伝えると、彼は少し不満げにこう言いました。「君、それはよくないね」。彼の言葉には困惑しましたが、それでも誠実に謝り、その場を後にしました。洞窟内での感動とこのやりとりのギャップが、どこか旅の一幕として心に残りました。

カプリ島でのひととき、地中海での海水浴

青の洞窟を訪れた興奮も冷めやらぬまま、カプリ島での滞在中に地中海での海水浴を楽しむ機会にも恵まれました。

港から少し歩いた場所にある小さなビーチは、白い岩肌に囲まれたプライベート感溢れる空間。透き通った水は足元の細かい砂粒まで見えるほどで、思わずその冷たさと心地よさに身を委ねてしまいました。

現地の家族連れや旅行者がリラックスして過ごしている姿に混ざり、ほんのひととき日常を忘れさせてくれる時間。波音が穏やかに耳に届き、太陽の光が水面でキラキラと踊る様子を眺めていると、自然と笑顔がこぼれました。

地中海の美しさを肌で感じながら、ただの観光地ではない、カプリ島ならではの豊かな時間を過ごせました。

帰り道に見た黄金色の夕日

青の洞窟の余韻に浸りながら、再びカプリ島の港に戻ると、フェリーの時間が迫っていました。帰りの船に乗るために港に向かうと、そこで待っていたのは黄金色に染まる夕日でした。地中海の波が夕日の光を反射して、辺り一面がオレンジ色の光に包まれていました。

その美しさは、青の洞窟の青とはまた異なる、どこか温かみのある輝きでした。フェリーのデッキから見た夕日は、旅の締めくくりとして完璧な瞬間であり、地中海の魅力を最後まで存分に味わわせてくれるものでした。

カプリ島と青の洞窟の旅は、単なる観光以上のものを与えてくれる体験でした。その美しさ、そして一度のチャンスで中に入れた奇跡のような幸運は、旅の中でも特別な思い出。

この島が持つ魅力は、訪れるすべての人々を虜にする力を持っているように思います。

さて、次回はいよいよイタリアも終盤。

ついに恋い焦がれたシチリア島へ初上陸!

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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TAKASHI YAMANAKA

CEO

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