この日は震災以降お互い色々あって久しぶりに会いたい。って思って連絡した。
滋賀に帰ってから知り合った佐藤さん。
以前に米原で開催されたイベントに京都から移動カフェで出店されておられその時にお会いしたのがきっかけで仲良くしていただいてる。
福島出身、京都在住。
連れて行って頂いたのは京都のとってもオシャレな隠れ家スペース。
震災後の苦い経験
思い出したくない震災直後、彼は実家福島にいた。
実家がユンボなど重機を扱う仕事をされていたので、特に災害のひどかった現場まで自分で向かい「少しでも」の思いでユニックやユンボを使い自分の仕事は二の次で瓦礫おこしなど地域救済に献身的につくされていた。
関東、東北エリアではガソリン、水、トイレットペーパーが不足し、一時本当、皆パニック状態だった事を僕もはっきり覚えてる。実際、都内のスーパーでも水がない、トイレットペーパーがないと大騒ぎだった。
身の回りのことや仕事のこと、ここに書けないこといっぱい。
悲惨とも言える現場におられながら自ら考えられ、その後「自分らしい生き方」を目標に京都で移動カフェで開業された。
東北と関西の温度差
僕も滋賀に帰ってきてからの関西圏(近畿圏)の方々との食に対する関心度合いや、原発に対する意識の温度差(笑)にはびっくりした。
もう全てが別世界だった。
まだ原発が何基か稼働してたんだけど(今もしてるが)、「もし日本中の原発が止まったらそもそも電力どうやって賄うん?電気代めちゃくちゃ高くなるんやぞ」とある人に言われた。そしてその半年後、見事に日本中の54基ある原発は1基残らず全て止まった。
しかし、電力が不足することもなく、電気代がべらぼうに高くなることもなかった。まさにメディアに一杯食わされた。という印象。
この時、というか既に分かっていたことだけど、流れてきた情報をただの受け身100%で捉えてしまうことの危険性を感じた。
人を助けるには
彼も同じような体験をされているので本当に人間ってやつは、つくづく当事者になってみないとその人の痛みや悩みなんて分からな生き物なんだなと痛感。
今、その人に「なにが必要か」という部分は全ての利害関係を度外視した上でしか見えてこないんじゃないかと思う。
事業をスタートしたての頃って本当に忙しい。彼は記憶に新しい熊本大地震の時に行きたかったけどという悔しい経験をされていた。
「あの熊本大震災の時にボランティアに行けなかったのが本当に悔しかった」という言葉。
「もっと時間とお金があったら、自分の代わりに働ける人が居たら…」
そんな会話の中で僕の頭から離れない言葉があった。
「やっぱり自分だけが仕事して食べられて、それでいいや。って思う人っていざという時に本当に困っている人を助けられない」
起業して一人でやっているうちは当たり前だけど代わりが誰も居ない。何かあっても身の回りのことがいっぱいで他の事に力を注げない。
だけど人を雇うとなると現在の仕事を回しながら他のことにも注力できる。
つまり人の助けが欲しいときに行動できる余裕が生まれる。
目標に向かい彼は現在フランチャイズ展開もされておられ、さらなる高みを目指して日々活躍されている。
彼はCAFE BAS DUDE(デュード)という店名で各地のイベントに出店されたり、京都のワーゲンディーラーにてVintageのワーゲンバスで定期的に出店され、コーヒーやハンバーガーを販売されている。(正規ディーラーさんからお声がかかるあたりがスゴイ)
皆様も出店されているところを発見されましたらぜひ。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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