さて、前回の就労継続支援B型事業所W様と福祉をクリエイトVol.1に引き続き、今度はもう少し、深い部分に切り込んで記事を書いていこうと思います。
まず、就労継続支援B型事業所とは?という部分から。
就労継続支援B型事業所とは
そもそも就労継続支援B型事業所とは、障がいの重い人でも「願い」や「生きがい」を実現する場として、働く場・仲間と集う場・経験を広げる場としての役割を果たす場所です。
就労継続支援B型事業所W様の主な仕事内容としては、企業の下請作業、TAKASHI-DESIGNからの簡易的なデザインを含むデスクワーク作業を切り出し、パソコンを使った製品やホームページの作成などを行っています。
ここで前回の利用者さんの給料という部分の問題ですが、細分化してみると、こんなことが挙げれます。
作業所の工賃が安い理由
現状の就労継続支援B型にて工賃が安い理由をまとめました。
障がい者の方々が、労働契約者ということではないということ以外にも理由はあります。
- 労働契約を結んでいないので最低賃金がもらえない
- そもそも仕事内容が内職的なものが多く売上が上がらない
- 必要経費を差し引いた額を利用者全員で割る
3に関しては、障害は重い人もいれば軽い人もいます。そういった人たちでも全て平等に分配するので、
- 一生懸命働いても工賃は上がらない
- 人より多く働いても工賃は変わらない
- やる気が出ない
という悪循環にもなりかねず、生産性が上がらない原因の一つでもあると思います。(これには仕方ない面もあるので、批判しているわけではありません。)
作業所の賃金はなぜ安いのか?
作業所の賃金はなぜ安いのか?なぜ最低賃金がもらえないのか?
「作業所の賃金」と書いてきましたが、正確には「作業所の工賃」と書かなければなりません。
この工賃という言葉に、作業所からもらえる報酬が少ないカラクリがあったのです。
そもそも最低賃金という概念自体がないのです。これにはちょっと驚かれる方がいらっしゃるとはおもいます。
しかし多くの障害者 が、どこの地域でも最低賃金の10分の1以下の工賃で働いているそうです。中には1か月500円という人もいるそうです。
前回のBLOGのでも書いた通り、人によって色んな見解があるとは思いますが、僕はこれを知って恐れずに発言させてもらうのであれば「問題」だなと思ったわけです。
新たな発想をクリエイトする
これには根本的な収益の問題があると思い、前途にも記載させていただいた通り、「そもそも仕事内容が内職的なものが多く売上が上がらない」というのが根本的な問題だと考えました。
そこで、内職的な業務に比べて比較的単価も割高なITの分野をTAKASHI-DESDIGNから切り出して、仕事を生み出していけないか。という部分に着目しました。
もちろん、未経験の方もいらっしゃるので、いきなりハイスペックな作業というのは難しいですが、例えば、簡単なデータ入力作業、SEO対策の基礎知識の習得及び、実践。ECサイトの商品物撮り撮影、ドローンの操縦オペレーター(下半身が不自由な方でも車椅子を使用すれば可)といった仕事がTAKASHI-DESDIGNでも発注できるのです。
そこで僕が掲げた目標はズバリ、「No Limits」(限界無し)です。
これから沢山色んな壁が待っているとは思いますが、センター長やスタッフの方々、そして利用者のみなさんと力を合わせて就労継続支援B型の既成概念を変えていけたらと思いますので、どうぞ皆様、暖かく見守って頂ければと思います。
この記事を書いた人
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
7年前に始めたBLOGも600記事を超えました。
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