前回からの記事の続きですがアフリカへと向かう旅の途中、経由地として立ち寄ったのがイギリス・ロンドン。
せっかくヨーロッパを経由するなら、と思い切って5日間の滞在を組みました。結果的にこの決断は大正解で、短い日数ながら濃密な体験を重ねることができました。
ロンドン西部に位置するハイドパーク周辺。宿からロイヤル・アルバート・ホールまで歩ける距離だったので、朝の空気を吸いながら散歩してみました。
澄んだ空の下、芝生と木々に囲まれてゆっくりと時間が流れていきます。観光というより「暮らすように歩く」ロンドンのはじまりでした。
通りにはユニオンジャックの旗が誇らしげに掲げられ、赤い2階建てバスが行き交います。
時計台を見上げて、ウェストミンスターの風を吸う
ロンドンといえばやはり、ビッグベンです。テレビや映画で何度も見たあの塔が、目の前に立っているのはちょっと不思議な気分でした。実際の姿は写真よりもずっと繊細で、空に向かってそびえる様子に圧倒されました。
その足でウェストミンスター寺院にも足を運びました。荘厳なゴシック建築はどこを切り取っても絵になり、ステンドグラスから差し込む光が歴史の重みを優しく伝えてきます。
この場所が何百年もの時を見守ってきたのだと思うと、自然と背筋が伸びました。
天気にも恵まれた一日で、建物の陰影がくっきりと地面に映し出されていたのが印象的でした。写真を撮る手が止まらなくなるのも無理はありません。
テムズ川のほとりに眠る記憶
その後、テムズ川沿いを歩いて向かったのはHMSベルファスト。
旧イギリス海軍の戦艦で、いまは観光用に一般公開されています。重厚なボディに、戦火をくぐった歴史が刻まれているようで、ただの展示船ではない何かを感じました。
そのすぐ近くには、タワーブリッジもあります。名前こそ「ロンドン・ブリッジ」と混同されがちですが、その優美な姿は唯一無二。青空と石造りのアーチが見事にマッチして、川面には橋の影がゆらりと映り込んでいました。
ロンドンブリッジ駅では、思わず駅名標の前で記念撮影も。地下鉄のこのクラシックなデザインもまた、ロンドンらしさが詰まっています。
夜のロンドン、光の調べ
日が暮れると、ロンドンの街はまったく違う表情を見せてくれます。
サウスバンクから見た街並みは、ライトアップされた建物と川面に反射する光が幻想的でした。セント・ポール大聖堂のドームが黄金色に輝き、しばらくその場を動けないほど美しい夜景でした。
夕食はテムズ川沿いのレストランで。赤ワインと薪窯で焼かれたチキンとトマトのピザを注文しました。香ばしい香りに包まれながら、静かにグラスを傾ける時間は旅先だからこそ味わえる贅沢です。
夜風も気持ちよく、店内よりテラス席が正解でした。
ロンドンの朝はイングリッシュ・ブレックファストで始まる
翌朝はカフェでイングリッシュ・ブレックファストをいただきました。定番のベーコン、ソーセージ、卵、ビーンズにトーストとコーヒー。変わらないスタイルが、逆に安心感を与えてくれます。
そのあとは、倉庫をリノベーションしたショッピングモールへ。
内部には天井まで届くガラスドームと、巨大な機械オブジェがあり、アートと産業の融合のような雰囲気がありました。観光客とロンドン市民が入り混じり、賑やかな時間が流れていました。
ロンドンには、派手すぎず、それでいて記憶に残る風景がたくさんあります。
この街にただ身を置くだけで、なんだか少しだけ自分が豊かになったような気がしました。
次回はついに、ビートルズ故郷「リヴァプール」へ。
この記事を書いた人

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