星降るキングストンの空港で 〜ジャマイカの風と歩いた一日〜

2025.11.07

NEWYORKからジャマイカへ向かいました。

地下鉄に乗り込み空港へ向かいます。

ジャマイカに到着したのは、夜の静けさが空港を包み込んでいた時間でした。

飛行機を降りた瞬間、湿り気を帯びた温かな空気が頬に触れ、「とうとうこの地に来たのだ」と胸の奥がじんわり熱を帯びました。

空港の壁に掲げられていた CITY OF MUSIC の文字は、ただのサインというより、この国が纏っているリズムの入口のように感じられました。

ゲートを抜けると、3人の現地スタッフが笑顔で手を振って迎えてくれていました。

写真にも残しているあのワンシーンは、長旅の疲れを和らげてくれる穏やかな時間でした。

握手を交わしたときに伝わる温度が、自分の緊張をほどき、夜のジャマイカを受け入れる準備を静かに整えてくれていました。

ジャマイカの空気には、言葉にしづらい柔らかさがあり、自分の中の何かをゆっくりと整えてくれていたのだと思います。

ホテルに到着した頃には、明日から始まる新しい時間への期待が静かに積もっていました。

未来を語るテーブルへ

ジャマイカ産業投資商務省(MIIC)での会談

翌朝、スーツに袖を通し、鏡越しに深呼吸をしました。

外から差し込む光は優しく、これから始まる一日を穏やかに照らしていました。

向かった先はキングストン中心部にあるジャマイカ産業投資商務省(MIIC)でした。

建物に入ると整然と並べられた椅子、机の上に置かれた資料、壁に掲げられたロゴが目に入り、未来について語り合う準備が丁寧に整えられているように感じました。

会議室に通されると、参加者の皆さんが温かな握手を交わしながら迎えてくれました。

日本とジャマイカ——物理的な距離は遠くても、対話を始めるとその距離は静かに縮まっていくことを実感していました。

理念を言葉にして届けるたび、相手の方々が深く頷いてくださり、自分の話を丁寧に受け止めようとしてくださっていました。

その眼差しには、互いの未来を真剣に見つめる誠実さがありました。

会談後に撮影した集合写真には、対話を通して生まれた協力の形がそのまま刻まれていました。

写真の中の笑顔には、国を越えた第一歩が確かに形になったという実感がありました。

子どもたちと植えた、小さな未来

校庭で感じたまっすぐな力

午後は地域の学校を訪問しました。

校庭に整列した子どもたちは、恥ずかしそうにしながらも、まっすぐこちらを見つめていて、その視線を受けた瞬間に胸が静かに温かくなっていました。

植林授業では、子どもたちが小さな手で苗木をそっと支え、大人がスコップを入れる姿が並んでいました。

写真に残したその瞬間には、未来を支える純粋な力が映っていて、こちらが思わず息をのみたほどでした。

一緒に土を掘り、水をまくと、土の香りがふわりと広がり、子どもたちの笑顔がその場の空気をやわらかくしていました。

先生が伝えてくださった言葉が、今でも心に残っています。

「この木が大きくなるころ、彼らも立派な大人になっていますよ」

その言葉は未来を指しているのに、すぐ傍にある温かい願いのようにも感じられました。

自分が植えた苗木も、子どもたちが植えた苗木も、同じ土に根を張りながら、この国の風を受けて成長していきます。

姿が見えない未来の景色を想像すると、胸の奥が少し熱くなっていました。

校庭で撮影した集合写真では、大人たちと子どもたちが並び、同じ方向を見つめていました。

曇り空の切れ間から光が差し込んでいて、その一筋の光が希望のように校庭を照らしていました。

旅の舌に残るジャマイカの記憶

学校を離れるとき、子どもたちが果実をひとつ手渡してくれました。

皮をむくと鮮やかなオレンジ色の果肉が現れ、ひと口食べると甘さと酸味がやわらかく広がっていました。

名前も知らない果物でしたが、不思議とどこか懐かしい味がしていました。

昼食にいただいたゴートカレーは、ジャマイカが誇るソウルフードでした。

スパイスが深く染み込み、ヤギ肉が驚くほど柔らかく、想像していたクセもなく旨味がしっかりと残っていました。

“これがこの国の味なのだ” と静かに納得していました。

テーブルに置かれていたペプシのラベルにはレゲエ風のキャラクターが描かれていて、音符のデザインと共に、この国の陽気さをそのままボトルに閉じ込めたような雰囲気がありました。

夜にも別のお店で再びゴートカレーをいただきました。

昼とは違う、どこか家庭の味がしていたその一皿は、旅先でしか味わえない“温度のある料理”として心に残りました。

キングストンの夜が静かに終わり

翌日、車で南のエリアへ向かう旅が始まります

ジャマイカで過ごした一日は、移動も多く、活動量も大きかったにもかかわらず、不思議と疲れを感じていませんでした。

この国の人々が持つ“間”の取り方が、自分の心をゆるやかに整えてくれていたのだと思います。

急ぎ過ぎず、けれどしっかり前へ進む——そんな心地よいリズムが、この国には流れていました。

ホテルの窓から見えた夜景は静かで、遠くから聞こえる街の音が、明日への予感をそっと乗せていました。

翌朝、車でモンテゴベイエリアへ向かいました。

キングストンの街並みがゆっくりと遠ざかっていく景色を眺めながら、

「この先にはどんな新しい景色が待っているのだろう」と静かに思い描いていました。

この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA
TAKASHI YAMANAKA代表取締役
1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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この記事を書いた人

TAKASHI YAMANAKA

CEO

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