なんとも素敵な小説のタイトルだと思う。
もともと文学少年でもなかった僕がこの小説と出会ったのは、忘れもしない19歳の時。
そのきっかけとなったのが、上京したての時だった僕が敬愛して止まなかった雑誌
Free&Easy

2005年8月号。(12年前か。歳くったな)
残念ながら廃刊?になってしまっているが「アメリカ」「ヴィンテージ」「教科書には載らないカルチャー」などのキーワードの骨組みは全てこの雑誌から教わったと言っても過言ではない。
主に「ファッション雑誌」という括りになるのだけど、それ以外にも当時にしては珍しく「ライフスタイル」にもしっかり焦点を当て、「美味しい食べもの」「旅の仕方」「人生を豊かにする趣味」など生きてく上で必要な(特に男性)要素が他の雑誌とは群を抜いて素晴らしかった。
女35、消えたくもなる。
そんな中で何故か、今でも鮮明に覚えてる記事がある。
夕方だったと思う。当時、池袋に住んでいた僕は7月だというのにも関わらず、汗ばみながらも洋服代の足しにしたかった為にエアコン代をケチって窓を開け、遠くで西武池袋線の踏切の締まる音、電車が通る音を聞きながら、買ってきたばかりのこの雑誌に目を通してた。
その中で「ファッション」とは別のページにて

どこか憂いを帯びたその顔が当時19歳の僕には、何かパンドラの箱を開けたような、もしかしたら見てはいけないようなデンジャラスな匂いがしてた。
場所は日本海。
35年、女やってれば、そりゃ色々ある。

企画、構成、編集、本当に秀逸。
大分むぎ焼酎二階堂のCMを彷彿とさせる、ノスタルジックな風景の中にとてつもない「憂い」や「執念」を感じる強烈なメッセージ。
思わずドキッとしたのを覚えてる。
12年経ってもう一度…

そのページは小説「ゼロの焦点」の短編オマージュ の様に構成してあり、オリジナルを知っておられる方は二度美味しい構成に成っている。
先にも述べたとおり当時、「文学」の道を通ってきていなかった僕のこのページのファーストインパクトはなかなか衝撃だった。
その数カ月後にオリジナル「ゼロの焦点」を手に入れ、思わず読みふけってしまったのを今でも覚えてる。
その当時全く意識してなかったけど、あれから12年後の今日、面白い絵が撮れた。

これも何かのタイミング。
12年ぶりに時間を見つけては休日に読み返そう。
もちろん、エアコンはつけずに、窓は開け放って。
ただあの頃と違うのは、今日から値上がりしてしまったビールを片手に…
そして、Miles Davis が奏でるSummertimeでも聴きながら。
“Summertime”
Miles Davis
※タップ(クリック)すると曲が流れます。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 株式会社FIRST MADE代表取締役。
Webブランディング10年を経て、2026年に中小企業向けAIエージェント事業「FIRST INTELLIGENCE」を立ち上げ。
自社でも15名のAIエージェントを日々の業務に運用し、実体験に基づくAI導入支援を行っています。
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