翌日、サンディエゴを出て、車は北上。
向かったのは、アナハイムの郊外にある、とある住宅街。ここは、かつて友人がホームステイをしていた場所。笑
どこまでも続くような通りを、ただ歩いているだけで、なぜか心が落ち着いていくのを感じました。
Los Reyesでのランチタイム
お昼ごはんは、昨日ティファナで食べたタコスの味がどうしても忘れられず、アナハイム近くで見つけたメキシコ料理屋「Los Reyes」へ。
店内には、カラフルな壁画と陽気なラテン音楽。
どこかホッとするような雰囲気に包まれて、再びタコスを注文しました。
サクッと焼き上げられたトルティーヤに、ジューシーな肉と香り高いスパイス。
ライムをギュッと絞って、タマネギとパクチーをのせて頬張れば、まさにあの夜のティファナの記憶が蘇るようでした。
本場と比べても遜色ない味わいに、再訪してよかったと、素直に思えた時間でした。
陽と風と波が奏でるメロディー本場で出会うリアルカルチャー
アナハイムの閑静な住宅街をあとにして、オレンジカウンティに向かい海沿いへと走らせました。目指したのは、ずっと心の奥で憧れ続けてきた場所、ハンティントンビーチです。
カリフォルニアを象徴するサーフィンカルチャーの聖地として、世界中から多くのサーファーが集うこの地。ついに、その本場に自らの足で立つことができました。
到着してすぐ、肌に触れる潮風、太陽の光、耳に届く波音。すべてが、自分の中にある“カリフォルニア”のイメージを鮮やかに呼び起こしました。
波の向こうにある青春の記憶
その昔サーフィンに熱中していた時期がありました。
技術は決して上手とは言えませんでしたが、波と対話するような時間が何よりも大切なものでした。心の奥にずっと残り続けたその感覚が、このハンティントンの浜辺で再び蘇ってきました。
桟橋の先から見える光景——遠くで波に乗るサーファーたちの姿は、まさに映画や雑誌で見ていた“本物”の光景そのものでした。
波の一瞬をとらえ、静かに、そしてダイナミックに乗りこなしていく彼らの姿に、感動を隠せませんでした。
日常に溶け込む、ビーチの休日
ハンティントンビーチでは、波に乗るサーファーたちだけではなく、砂浜に広がる人々のくつろぎの姿が印象的でした。
ビーチチェアに腰掛け本を読む人、タオルの上でまどろむカップル、家族連れの笑い声。
特にビーチバレーを楽しむグループは、裸足で砂を蹴りながら真剣に、そして楽しげにボールを追いかけていました。
そのリズムと熱気がまるでこの土地の呼吸のように感じられました。
海の近くにある日常、その美しさに思わず心がほどけていきました。ここには競争も目的もない、ただ“あるがまま”の時間が流れていたのです。
サーフシティの日常、それは非日常のような美しさ
ハンティントンビーチは、ただの観光地ではありません。
そこには地元の人々の暮らしがしっかりと息づいています。ビーチではビーチバレーを楽しむ人たちの笑い声が響き、桟橋では釣り糸を垂らす人々の姿がありました。
また、ちょうどこの日はマーケットが開かれており、地元のクリエイターによるハンドメイドのTシャツや、アートプリント、海をモチーフにしたアクセサリーなどが並んでいました。
その中でも「HUNTINGTON」と刺繍されたスウェットがとても印象的で、手に取った瞬間に“ここに来た証”のように感じ、迷わず購入いたしました。
リアルに触れた、サーフカルチャーの“暮らし”
マーケットの出店者と交わした会話の中で、「この街はただのビーチタウンじゃなくて、海と生きることが日常なのよ」と言われた言葉がとても印象的でした。
桟橋の上では、カイトが青空を泳ぎ、遠くでは波の中を自在にすべるサーファーの姿。まるで風景すべてが一つの音楽のように、心に静かに染み込んでくるような時間でした。
また、「Broad Street Oyster Co.」では地元のカップルが穏やかに食事を楽しんでおり、自分も一人ながらにこの街の温かさを全身で感じておりました。
若き日の夢に、いま会えた気がする
自分が初めてサーフィンに憧れたのは、10代の頃でした。
カリフォルニアの陽光、自由な海、そしてボード一枚で世界と向き合うその姿に心を奪われたのを今でも覚えています。
その夢は、時を経て忘れかけていたものの、このハンティントンビーチで再び鮮明に思い出すことができました。
“波に乗る”というより、“波と共にある”。この地で暮らす人々の生き方そのものが、サーフィンと深く結びついているのだと感じました。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
9年前に始めたBLOGも750記事を超えました。
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