2024年最後の旅はアメリカ本土、カリフォリニア横断です。今回は例年のごとく年を跨いで、新年はアメリカで年を越すべく3週間のアメリカ滞在です。
計画はロス→サンタバーバラ→サンフランシスコ→ラスベガス→サンディエゴ→ロスへ戻ってセントルイスまでフライトという経路。
羽田空港のラウンジで、飛行機の離着陸を見下ろしながら、静かに最後の日本食を味わいました。
トレイに並ぶのは、から揚げにたっぷりとマヨネーズがかかった一品、焼きそば、たいやき、そしてみつ豆に白玉。
まるで、日本のB級グルメをぎゅっと詰め込んだようなラインナップでした。
そして、それらを流し込むのは、アサヒスーパードライの生ビール。どれもこれも、次に口にするのがいつになるかわからない「日本の味」でした。
たいやきの尻尾をかじりながら、「これが本当に最後の日本の味になるかもしれない」と思うと、感慨深かったです。
機内での予想外の試練
さて、搭乗ゲートに向かい、パスポートを握りしめながら、アメリカ横断の旅が本当に始まることを実感。
ロサンゼルス行きの便に乗り込み、シートベルトを締めた瞬間、じんわりと体が熱を持ち始めました。
「まさか……」
嫌な予感は的中。
離陸から6時間後、38.4度の熱。機内の乾燥した空気と相まって、全身が重く感じました。
インフルエンザの疑いが濃厚なまま、ひたすら耐えるしかございませんでした。CAの方に冷えピタをいただき、体を横にしました。
「このままL.A.に着いたら、アメリカ横断どころかホテルのベッドでダウンか……?」
そんな不安を抱えつつ、8時間のフライトが続きました。
ロサンゼルス到着、霧雨に包まれた西海岸
LAX到着後、イミグレをくぐり無事に上陸。
LAXに降り立った瞬間、西海岸のカラッとした青空を期待していましたが、出迎えたのはしっとりとした霧雨でした。
南カリフォルニアの太陽は、この日、休暇を取っていたよう。こんな天気もある意味レアです。
レンタカーを借りて、まず向かったのはマンハッタンビーチ。
サーファーやジョギングを楽しむ人々の姿が、霧の中にぼんやりと浮かんでいました。湿気を帯びた海風が、肌に心地よくまとわりつきます。
「カリフォルニアといえば、やはり青空と乾いた空気のはすが……」
そう思いつつも、これはこれで幻想的な雰囲気があって悪くはないですね。ビーチ沿いのベンチに腰掛け、しばらく波の音に耳を傾けました。
アビエターネーションで感じる西海岸のトレンド
マンハッタンビーチには、サーフカルチャーを取り入れたおしゃれなアパレルショップが軒を連ねています。その中でも特に目を引いたのが「Aviator Nation(アビエターネーション)」。
こちらは、70年代のヴィンテージ風デザインを取り入れたカジュアルウェアのブランドで、L.A.の若者たちに大人気です。店内にはカラフルなスウェットやTシャツが並び、どれも「いかにも西海岸!」という雰囲気。
In-N-Out Burgerでアメリカを味わう
マンハッタンビーチを後にし、お腹も空いてきたため「In-N-Out Burger」へ向かいました。カリフォルニアの旅では、こちらを食べなければ始まりません。
店内は満席。地元の方々や観光客で賑わいを見せておりました。迷うことなく、ダブルダブルバーガーのコンボを注文いたしました。
パティのジューシーさと、とろけるチーズ、特製ソースの絡みが絶妙なハーモニーを奏でます。ポテトの塩気と、キンキンに冷えたドリンクが、旅の疲れを一気に吹き飛ばしてくれるよう。
「これこそ、アメリカの味!」
熱も少し落ち着き、ようやく本格的に旅が始まった実感が湧いてきました。
この日の夕方、metaで働く友人のマーセルと会いました。
カリフォルニアに住む彼は、「これ、めちゃくちゃ美味しいから食べてみなよ」と、シナボンを手渡してくれました。
ふわふわのシナモンロールに、たっぷりとかかったクリームチーズのアイシング。
ほんのり温かく、甘さが口いっぱいに広がります。インフルエンザ気味の体には少し重かったものの、この一口で疲れが吹き飛ぶようでした。
ビバリーヒルズのクリスマスイルミネーション
夜はビバリーヒルズへ。クリスマスイブの夜ということもあり、街はまばゆい光に包まれておりました。
ロデオドライブには、ツリーや雪の結晶をモチーフにしたイルミネーションが飾られ、高級ブティックのウィンドウも華やかに彩られております。
煌びやかな街並みは、クリスマスイルミネーションに彩られ、まるで映画のワンシーンのよう。
高級ブティックが立ち並ぶロデオドライブを歩くと、通りにはホリデーショッピングを楽しむ人々が行き交っていました。
豪華なホテルやレストランがライトアップされ、まるで夢の中にいるような感覚。カリフォルニアの夜風が心地よく、少しずつ体調も回復してきた気がしました。
こうして、カリフォルニア横断の旅は、ドラマチックな幕開けを迎えました。
静かなハリウッド、朝食を求めて
次の日はハリウッドへ向かいました。
ロサンゼルスに来たからには、一度は訪れたいエリアです。
しかし、この日は12月25日。そう、クリスマスでした。街は賑わっているかと思いきや、意外にも人の姿はまばらで、開いている飲食店もほとんどありませんでした。
朝食を求めて歩いていると、目の前に「Denny’s(デニーズ)」の看板が現れました。
アメリカといえばデニーズ、日本のファミレスとはまた違った魅力があります。せっかくなので入ってみることにしました。
パンケーキ、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージが豪快に盛り付けられています。コーヒーを片手に朝のハリウッドの景色を眺めながら、ゆっくりと食事を楽しみました。ただし、値段は約4500円。笑
円安の影響を肌で感じる瞬間でした。
チャイニーズシアターとハリウッドの喧騒
朝食後はハリウッド・ブルバードへ向かいました。ここには、あの有名な「チャイニーズシアター」があります。
チャイニーズシアターは、1927年にオープンした映画館で、数々の映画のプレミア上映が行われてきた場所です。
建物自体が中国風のデザインで、入口前には、歴代のハリウッドスターたちの手形や足形が刻まれており、多くの観光客が記念撮影をしていました。
このエリアは昼過ぎになると一気に賑やかになり、ストリートパフォーマーや映画のキャラクターに扮した人々が集まります。まさに「ハリウッドらしい」光景が広がっていました。
老舗のローストビーフサンドを堪能
歩き回っていると、次第にお腹が空いてきました。そこで向かったのが、ロサンゼルスの老舗サンドイッチ店「Philippe The Original(フィリップ・ザ・オリジナル)」です。
この店は100年以上の歴史を誇る名店で、特に「フレンチディップサンドイッチ」が有名です。
ローストビーフをたっぷり挟んだサンドイッチを、特製のグレービーソースにつけて食べるスタイルで、一口食べると肉の旨味がジュワッと広がります。
シンプルながら、しっかりとした味わいで、大満足の一品でした。
カウンターで注文するスタイルで、地元の人々に混じってランチを楽しみました。店内にはネオンサインが輝き、アメリカのクラシックなダイナーの雰囲気が漂っていました。
クリスマスのロサンゼルスを歩く
食事を終え、再びハリウッドの街を歩きました。夜になると、街の雰囲気はまた変わります。
ロサンゼルスのリトル・トーキョーに立ち寄ると、広島風お好み焼きの店「CHINCHIKURIN」の前に、大谷翔平選手の巨大な壁画が描かれていました。アメリカでも彼の人気は絶大で、多くの人が写真を撮っていました。
こうして、クリスマスのロサンゼルスは過ぎていきました。
静かな朝から始まり、賑やかなハリウッド、そして歴史あるサンドイッチ店での食事。移り変わる景色とともに、この街の多様な魅力を感じる一日となりました。
最後に珍しく日本食が食べたくなり、カツカレーと何故かこちらも食べたくなった「ポキ丼」のハーフサイズをオーダー。笑
翌日は、アパレルのメインストリーム。メルローズへ。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
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