ダウンタウンの中心部へと戻る。向かったのは、100年以上の歴史を持つ「セントラルマーケット」。ここでは世界各国の料理を楽しむことができます。
数ある店舗の中でも、特に目を引いたのはメキシカンのタコススタンド。じっくりと煮込まれた肉に、パクチーと玉ねぎをたっぷりのせて、手作りのトルティーヤで包む。シンプルな構成ながら、素材の旨みがダイレクトに伝わる味わいだった。
タコスひとつとっても、地域によって異なるスタイルがあるのが面白い。
ロサンゼルスには、世界中から最新のトレンドを求める人々が集まるエリアがいくつかあります。その中でも特に、ファッション好きにとって欠かせない場所が「メルローズ」です。
洗練されたアパレルショップ、個性的なヴィンテージストア、そしてインスタ映えするカラフルなウォールアートの数々が立ち並ぶこの通りは、歩いているだけで刺激を受ける場所です。
さらに、ヴィンテージショップを巡る。WRLや数々の古着店が並ぶこの通りは、ファッション好きにはたまらない場所だ。オールドレザーのジャケットやユーズドデニム、独特なプリントのTシャツなど、ここにしかない一点物を探す楽しみがある。
ピンク一色の外壁が印象的なポール・スミスのショップ。
ファッションの聖地とも呼ばれるこの場所は、世界中の旅行者やインフルエンサーがこぞって訪れるスポットです。次々とカメラを構える人々、ポーズを決めるモデルたち。
まさに、流行が生まれる場所といえるでしょう。
さらに、ヴィンテージショップ巡りへ。ここには、世界的に名の知れたセレクトショップや、古着好きにはたまらない一点ものを扱う店舗が多数あります。
革の質感が美しいヴィンテージのレザージャケット、長年の歴史を感じるデニム、アメリカならではのポップなプリントTシャツ。時を超えて受け継がれるアイテムの魅力に触れながら、買い物を楽しみました。
名店「ピンクス」のホットドッグ、味わうアメリカンフードの原点
メルローズを歩き疲れた頃、立ち寄ったのは創業80年以上の歴史を誇る「ピンクス」。アメリカンホットドッグの名店として、多くのハリウッドセレブも通うことで知られています。
注文したのは、特製チリチーズホットドッグ。ふわっとしたバンズに、ジューシーなソーセージ、そしてたっぷりとかけられたスパイシーなチリととろけるチーズ。
ボリューム満点ながら、ひとくち頬張ると止まらなくなる美味しさでした。お店の外には、ホットドッグを求める長い列ができていましたが、それも納得の味わいです。
日が暮れる頃、最後に訪れたのはマックスフィールド。ロサンゼルス屈指のハイエンドセレクトショップで、世界中のハイブランドやデザイナーズブランドが並ぶ。
店内には、日本発の「レディメイド」や「A LOVE MOVEMENT」のアイテムも展開されていた。海外の名だたるブランドと肩を並べる日本のデザインに、誇らしい気持ちになる。
ファッションの世界で日本の存在感が増していることを実感しつつ、ディスプレイをじっくりと眺める。
ダウンタウンのスキッド・ロウ、もうひとつのロサンゼルス
華やかなショッピング街を後にし翌日は、ダウンタウンへ向かいました。
リトルトーキョーから数ブロック離れた、同じロサンゼルスでありながら、ここにはまったく異なる世界が広がっています。
スキッド・ロウ。このエリアの名前を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
ここは、ロサンゼルスの中でも特にホームレスが多い地域として知られています。メルローズの洗練されたブティックを歩いた後に訪れると、その落差の大きさに言葉を失います。
道端にはテントが立ち並び、至るところに私物が散乱しています。歩道に座り込む人々、段ボールの上で眠る人々。彼らの多くは、経済的な困難や精神的な問題を抱え、社会のサポートから外れてしまった人たちです。華やかな街並みのすぐそばに、これほど厳しい現実が存在していることを目の当たりにし、ただただ胸が詰まりました。
ミッドナイト・ミッション、希望をつなぐ場所
そんなスキッド・ロウの一角に、「ミッドナイト・ミッション」という施設があります。ここでは、ホームレスの人々に食事を提供し、衣類を配り、シャワーを浴びる機会を与えています。
施設を訪れると、多くの人が列を作って並んでいました。スタッフの人々が丁寧に対応し、一人ひとりに声をかけながら支援を行っています。
日々、数え切れないほどの人がここを頼りにしながら生活しているのです。物質的な支援だけでなく、少しでも「人として扱われている」という安心感を持てることが、彼らにとっては大きな意味を持つのかもしれません。
光と影、ロサンゼルスの真実
ロサンゼルスという街は、まさに「光と影」が共存する場所です。
最新のトレンドを追い求めるファッションエリアと、路上生活を余儀なくされる人々の住むエリア。このコントラストは、単なる都市の構造ではなく、社会の持つ矛盾や格差そのものを映し出しているように思えます。
しかし、その中でも希望の光は確かに存在しています。メルローズのショップでは、長年愛されるアイテムが次の持ち主へと受け継がれ、スキッド・ロウでは支援の手が差し伸べられています。人々の営みがある限り、この街は変化し続けるのでしょう。
アメリカという国の本質に少しでも触れることができた、そんな一日でした。
この記事を書いた人

- 代表取締役
- 1985.11.09 滋賀⇄東京⇄滋賀
最近気になるのはChatGPT OpenAi関連… 生成Aiにはどう頑張っても勝てないのでもう考えることを辞めましたw
▪趣味:旅行 ギター 読書 キャンプ 釣りとか…
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